ZEISS・Voigtlander レモン社 銀座教会店

商品レビュー:ツァイス ディスタゴンT*3.5/18

今回の商品レビューは対角線画角約100°の超広角レンズとしてプロ・アマを問わず愛されてきたディスタゴン18mmをリバイバルしたレンズです。
レンズ構成は11群13枚。開放F値が3.5と大口径化しながらフィルター径はφ82に抑えられています。開放から画面全体にわたり優れた画質を確保。フローティング機構により画面周辺部まで全撮影距離範囲で安定した性能を発揮してくれます。

試写に使用したカメラはキヤノン5D MK3です。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(1)

撮影地:隅田川(勝鬨橋)

有楽町界隈では狭すぎるので、隅田川まで足を運んで撮影しました。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(2)

画角100°

画角100°は広角レンズに慣れていませんと持て余す画角です。またディストーションは当たり前になってしまいます。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(4)

耐逆光1

Zeiss Distagon T* 3.5/18(5)

耐逆光2

Zeiss Distagon T* 3.5/18(6)

耐逆光3

Zeiss Distagon T* 3.5/18(14)

耐逆光4

太陽に背を向けなければどうしても太陽が写り込んでしまいます。耐逆光性能は気になります。
性能は高い方だと思いますが、ゴーストは発生致します。
太陽を被写体で完全に隠しても隠し切れない場合は影響が出てしまいます。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(7)

周辺光量落ち(開放F3.5)

Zeiss Distagon T* 3.5/18(8)

周辺光量落ち(F16)

次に周辺光量落ちのテストです。
中間絞りのF8までは明らかに光量落ちが確認できましたが、F11から改善の方向でF16でも光量落ちがありますが許容範囲ではないでしょうか。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(11)

被写界頻度1

Zeiss Distagon T* 3.5/18(9)

被写界深度2

18mmでも被写体に寄って開放付近で撮影すれば背景はボケてくれます。広角レンズ=ォーカスのイメージですが、ボケてくれると撮影も楽しくなります。

Zeiss Distagon T* 3.5/18(12)

被写界深度3

Zeiss Distagon T* 3.5/18(13)

被写界深度4

絞りを開けても絞っても楽しめます。

 

【商品仕様】

焦点距離 18mm  
絞り値 f/3.5~f/22
撮影距離 0.3m~∞
画角(対角線/水平線) 99°/90°
最近接範囲 290mm×440mm
レンズ構成 11 群 13 枚
フィルター 82mm
質量 510g(ZE)/460g(ZF.2)
最大径 φ87.6mm(ZE, ZF.2)
全長(マウントより) 60.8mm(ZE)/58.3mm(ZF.2)
マウント ZE(キヤノンEF)
ZF.2(CPU付きニコンAi-S)

 

最後に商品を使用しての感想です。
やはり超広角レンズは使い方が難しいです。しかし、ボケもパンフォーカスも楽しめるので撮影しているうちに楽しくなってきました。ハマってしまいそうな感じです。操作感は不満がありませんでした。
描写は緩く感じます。またZMマウントレンズと違って青に特徴がないのが特徴だと感じましたが撮影の時期や状況で印象が変わるかも知れません。
そして今回は隅田川でテストを行いましたが、狭い銀座・有楽町でも被写体に30cmまで寄れますので街を撮ってみたくなったレンズです。

 

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