CONTAXⅡじゃぁありませんが…

今日は6月6日です。 70年前の6月6日、フランスのノルマンディ海岸でかのロバート・キャパが激戦の中で撮影の臨みました。 その時の使用機材は…CONTAXⅡとされています。そんなワケでCONTAXⅡを店頭でさがしたところ、何故か一台も見当たらないじゃありませんか! そんな事情で、Nikon Sの写真となってしまいました。 このNikon Sもまたキャパの愛用した機材でして、触雷して死亡した際にも手にしていたと伝えられています。 Nikon S+SC5cm/1.4 店内でキエフが目についた刹那、「CONTAXⅡの末裔って事でこれ撮っちゃうか?」と迷いましたが… 世間的にキエフは「ロシアカメラ」と呼ばれていますが、キエフはロシアじゃありません!」という厳然たる事実がありまして。 キエフはウクライナの首都ですので、ちょっと時節柄微妙だと思い直してNikonを撮りました。 キャパが撮影した現場は一番の激戦区「オマハ・ビーチ」。映画「プライベート・ライアン」をご覧になられた方なら、あの冒頭の戦闘シーンを思い出していただければその困難な状況がおわかりになるでしょう。「ちょっとピンぼけ」、至極当然の事ですねぇ~! 余談ですが。「史上最大の作戦」とか「第二次大戦を決定づけた」とか呼ばれる「ノルマンディ上陸作戦」ですが、実際には1943年夏以降東部戦線ではとうにドイツ軍の戦線崩壊が始まっており(同夏には連合軍のシチリア上陸・イタリアの降伏)、作戦規模としてもノルマンディ上陸作戦の直後に赤軍が実施した対独反撃作戦「バグラチオン作戦」の方がはるかに大きいものです。  このNikon Sは先行の「Nikon Ⅰ」、「Nikon M」からの改良機ではありますが、依然としてフォーマットは24x34㎜。 ざっと流れをお話しすると。 「Nikon Ⅰ」24x32㎜の「ニコン判」。パーフォレーション7穴送り。ところがこの規格、自動現像機やポジマウントと相性が悪い… 「Nikon M」24x34㎜に拡大。これでフィルムパーフォレーション8穴送りとなり、自現機対応もOK! 「Nikon S」は上記「Nikon M」をシンクロ対応させたモデル。 「Nikon MS」は…Nikon M」のトップカバーを流用した「Nikon S」。トップカバーに「M」の刻印が入ってます。 24x36㎜フォーマットになるのは「Nikon S2」からとなります。 レモン社にも「Nikon S」愛用者がおります。これから「Nikon S」シリーズを使ってみたい、という方、是非レモン社銀座店まで遊びに来てくださいませ。(愛用者はイニシャルSです) レモン社銀座店 中央区銀座4-2-1 銀座教会堂ビル8F 03-3567-3131 月~土/11:00~20:00 日・祝/11:00~17:00