私(万年筆担当者)の記憶では確か2003年。レモン社は他店では始めていない万年筆の委託販売をスタートしました。
この時の店舗は並木通りでした。始めるにあたり、特に専門知識がある店員も居なく、勿論取引先も全く無い状態での開始でした。しばらくはなかなか用意したショーケース1本が埋まりきらない本数でした。その後、お客様の意見、ご協力を頂き徐々に形となりはじめ本数もそれなりに増え、認識されてきました。この後、新品を国内から仕入れる様になり、更にカメラ同様海外からの仕入も始めました。この時点では、まだ買取は行っていませんでした。
この頃は万年筆の雑誌、専門誌数種類が本屋に並んでいましたし、お客様にカメラ、時計などと、共通に万年筆に興味を持つ方が多かった事も幸いでした。国内仕入では売れ筋がペリカンのスーベレーンシリーズ(M600、M400など)でしたが、海外の仕入では国内で入手が難しいと思われる商品を仕入しようと、ここで初回の海外のオーダーを逆輸入でもないパイロットの輸出向けブランドであるパイロット・ナミキをメインとしました。
その後、この中の1本の万年筆がレモン社の圧倒的なヒット商品となるのです。 続く・・・