適当な名前

先週、在来山陽線が一時不通になると云うニュースを聞きました。原因は、サギが車両にぶつかったためではないかと思われる云々とのことでした。 シラサギの類は関東圏でも頻繁に目にすることが出来る美しい鳥ですが、平安時代には「いやらしい鳥」と思われていたような記述が「枕草子」に見受けられます。下の写真は「ダイサギ」の冬の姿です。後ろは最近多摩川にはびこる「カワウ」。フォーサーズ機での撮影で、フルサイズ換算600ミリ相当です。 機材:オリンパスE-1+ED70-300 シラサギと呼ばれるサギは大雑把に「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」の類です(「アマサギ」を含める場合もあります)。一見して大中小と解り易く思えるのですが、亜種を含めると「オオダイサギ」「チュウダイサギ」と、訳のわからない名前が現れます。 シラサギ以外の色味のあるサギには「ゴイサギ」がおり、都内の水元公園などでみかけられるようです。上記のサギよりはやや小振り、青みがかった美しい鳥です。小振りなサギの仲間はどうもこの「ゴイサギ」を基本に名前をつけられているようで、「ヨシゴイ」「ササゴイ」「ニシキゴイ」(←嘘)等の名前がつけられています。「ゴイサギ」の名前を知らなければ、「ゴイ」という鳥の種類かと思ってしまうのでは…と少々不安です。 なんでゴイなのかというと昔の官位「五位」からきているようで、醍醐天皇が神泉苑で遊んでいる折に六位の者に捕まえさせようとして失敗、「宣旨である」との詔でようやく捕獲できたとか伝えられております。 上の写真撮影に使ったレンズはオリンパス「ED70-300/4-5.6」。お手軽に600ミリクラスを楽しめるお手ごろズームです。ただしAF性能は、時として迷い、悩み、躊躇うといった乙女のようなレンズです。もっとも、高速AF性能を持たせたらとても中古で2万ちょいで買えるレンズではなくなってしまいますから、これで良いのです! 高性能レンズはもちろん欲しいですけど、まずは撮る楽しみを優先のもアリだと思うのですがいかがでしょう?