今回は日本製万年筆のペン先について紹介します。なかでもペン先の種類が多いメーカーとしては、パイロットとセーラーがおそらく世界でもトップクラスではないでしょうか。この様な字幅の変化を超えた独創ペン先も万年筆の醍醐味です。
そして海外ではありえない程のペン先のバリエーションが日本では存在します。例えばパイロットパのカタログを開いてみると、カスタムシリーズなどでは、15種類のペン先からお選びいただけますとの事で、通常のEF(エキストラファイン)からBB(ブロードブロード)以外にもSFM(ソフト・ファインミディアム)、PO(ポスティング)、WA(ウェーバリー)、SU(スタブ)、MS(ミュージック)など普段は聞きなれなく私にも説明できない程の種類が存在し、セーラーとですと、日本古来の長柄武器のなぎなたに似ている長刀研ぎシリーズというのがありクロスポイント、長刀コンコルド、長刀エンペラー、キングイーグルなどペン先に大きなペンポイントを付けたり、ペン先を2枚、3枚と重ねたセーラーオリジナルなども種類が豊富で、どのメーカーのペン先がどの様な特徴があるかまでは、この中では紹介が出来ない程なのです。
ペン先のバリエーションだけでも世界に誇れるのが日本製万年筆です。またレモン社でも限定品をのぞく定番商品の新品は注文をお受けいたします。
ちなみにパイロットでは「永」の字を試し書きに使用しているそうです。それは日本文字特有の「とめ、はね、はらい」などが全て含まれている字だからだそうです。