桜の花も盛りを越えて、葉桜となりつつあるこの頃。私は例年この季節に素性法師の和歌を楽しむものでして。
見渡せば柳桜をこきまぜて みやこぞ春の錦なりける
レモン社銀座店の周りは柳、桜共に楽しげに春を満喫しているようです。
なんて呑気に春を謳歌していたら。本日4月8日朝、雪がちらついてました・・・
ところで平安時代のとある二月つごもり。旧暦二月ですからほとんど今と同じような頃、藤原公任と清少納言の絶妙コラボが発生しました。生まれた歌は・・・・
空寒み花にまがへて散る雪に すこし春ある心地こそすれ
事の起こりは、藤原公任が清少納言に「すこし春ある心地こそすれ」と詠んだ手紙を贈りつけ、「上をつけてみろ」と彼女を試してみたのがきっかけでして、少納言は「元ネタは白楽天!」と見抜いた上でやはり白楽天ネタで綺麗に返したところ、先の歌となりました。(漢詩の引用をするとえらく長くなるので割愛)
それでもそろそろ四月の半ば。一雨毎に桜の花は減っていきますが、新芽・若葉は次々に増えていきます。
具平親王の歌
夜もすがら思ひやるかな春雨に 野辺の若菜のいかに萌ゆらむ
「桜も終わりだなぁ」なんて言っているうちに、ほどなく銀座では柳祭りを迎え、「初夏だなぁ」なんて感じる季節になるのでしょう。なにしろ上の写真、部分拡大しますと・・・・
夏の風物の代表格、こっそり花の蔭で待機してました。むむ。風流を解する奴・・・
銀座へお越しの際は、レモン社銀座店へお立ち寄り下さい。