今やすっかり誰もが認めるイタリアのトップブランドの一つとも言えるデルタですが、創業は1982年と、最も古い1919年創業のアウロラと比べると、はるかに後発のメーカーです。ですが、1997年には地中海を思わせる鮮やかなオレンジのレジンのボディと黒いキャップがイタリアの美意識を象徴するドルチェビータ(甘い生活)が完成しました。
すでに1994年にはナポリで開催されたG-7サミットでも各国首脳の調印式にデルタの万年筆が公式筆記具として使用されるなどと注目を集めていましたが、この後、このドルチェビータシリーズは世界的なヒット商品となり、2000年にはモンブランでさえ成し得なかった2度目のベスト・リミテッドエディションを受賞しました。そして2004年には第77回アカデミー賞の受賞者に贈られるアイテムとしてもドルチェビータ・ミディアム・バーメイルとボールペンのセットが選ばれた事もありました。(その時の受賞者はクリント・イーストウッド、モーガン・フリーマンなど)
初めての1本として、この美しさで購入を検討されるかたもいらっしゃるでしょうが、実は万年筆のペン先が数年前から18Kを14Kに変更されているのはご存じでしょうか。また、ラーメンの麺の様な説明となりますが、ペン先は若干硬く、太さは外国製にしては細めですが、日本製と比べると太めだと思われます。また、中古では現行でない物ですと、18Kのペン先も見つかりますので、もし購入される場合はご確認ください。ちなみに、今現在はレモン社銀座店にドルチェビータシリーズは万年筆が7本とボールペンが2本という在庫です。ご来店お待ち申し上げます。
?ドルチェビータシリーズ 左からスリムボールペン、デモンストレーター、ミニ、スリム、ミディアムです。