【レビュー】東京 de FUJIFILM FUJINON XF27mmF2.8

今回は富士フイルムのパンケーキレンズXF27mmF2.8を、X-E2を使っての試写となりました。

直径約61.2mm、厚み約23mm、重さ約78g。フジノンXFレンズ最薄、最軽量を実現したハイパフォーマンス単焦点レンズ。

焦点距離27mm(35mm判換算:41mm)という人間の視野に近い画角は、スナップはもちろん、人物、風景、建築などさまざまなシーンで活躍します。

1/2200 F4.5 ISO200 VELVIA

1/680 F5.6 ISO200 PROVIA

まずは六本木で中間絞り(F4.5とF5.6)を試しました。

中央の素晴らしい解像力、歪曲と周辺光量落ちが少ない、色収差が少ない価格に見合う写りだと思います。

1/160 F2.8 ISO200 VELVIA

やはり緑は富士フイルムの特徴ですね。

近接撮影でAFは迷いが生じます。マニュアルでのピント合わせの方がいいかも知れません。

最短34cmはボディ側の「マクロ」での最短撮影距離。

パンケーキレンズでは寄れる方なのですが、ボディ側を「マクロ」にするとついつい数センチまで寄れるのではと変な期待をしてしまう分だけストレスを感じます。

1/80 F11 ISO200 PROVIA

1/125 F8 ISO200 VELVIA

絞り込んでしまうと周辺光量落ちなく、色再現力も良好。

1/3500 F8 ISO200 VELVIA

耐逆光性能を試しました。ゴーストの発生は見受けられものの、性能は十分優秀だと思います。

ただ、雲に極わずかですが擬色が生じてるように感じます。

軽量、コンパクトでスナップ写真など活躍する場が広いと思いますが、特殊なレンズではありませんのでカメラバッグに入れてしまうと出番のないまま一日が終わってしまう可能性があります。

今日はこの一本と決めて撮影に出掛けると面白いレンズだと思います。

最後はおまけの2枚。

1/210 F4 -1.7 ISO200 VELVIA

午前5時の朝焼けです。

1/20 F4 -2 ISO200 VELVIA

午後7時の夕焼けです。


[主な仕様]

型番 XF27mmF2.8
レンズ構成 5群7枚(非球面レンズ1枚)
焦点距離 f=27mm(35mm判換算:41mm相当)
画角 55.5°
最大口径比(開放絞り) F2.8
最小絞り F16
絞り形式

羽根枚数7枚(円形絞り)

ステップ段差 1/3ステップ(全16段)

撮影距離範囲
標準
0.6m - ∞

マクロ
34cm - ∞
最大撮影倍率 0.1倍
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
o61.2mm×23mm
質量(約)
※レンズキャップ含まず
78g
フィルターサイズ o39mm


担当:いりえ