幾つかのメーカーさんから「写真も撮れるボディキャップ」的な製品が発売されていますが、フジフィルムさんの場合はこちら、XM-FL(Xマウントフィルターレンズ)が製品化されています。
ピントは1m~∞・絞りF8固定ですがとにかく軽い!4群4枚構成で厚さ21mm、重さは32gしかありません。焦点距離は37mm相当と扱いやすい画角。普通に使うと所謂「トイレンズ」的な画像となりますが、内蔵フィルターの切り替えで「ソフトフィルター」と「クロスフィルター」効果を得ることが出来るのも特徴です。
ただし。電気接点等はありませんので、そのままではカメラに認識してもらえません。カメラボディに「レンズ無しでもシャッター切ってね?」と事前にお願いするのをお忘れ無く。
F8固定ではありますが、ノーマル状態と「ソフトフィルター」なら日中でも十分に効果を得やすいかな?と期待してテストに臨みましたが、移動中に「線路内に人が立ち入った」とかで立ち往生となりました。現場に着いたらもうそこそこの時間になってしまいました・・・
まずはノーマル状態で。(実際には「プロテクトフィルター」が選択された状態です)
拡大すると何とはなしに緩~い結像、思った通りです。がしかし。ちょっと予想外だったのが、右端のビルの垂直線が大して歪まない事。この程度の大きさで使う分には、橋のエッジもまず合格点。もっと周辺が流れる、とかグズグズな性格を想像してたんですが。
今度はソフトフィルター状態で・・・
う~ん、もっとうららかな天候の方が似合っているのかも。確かに「1950年代製・ピント固定・シャッター単速・レンズカビ有り」的な仕上がりになってくれたけど・・・やむを得ません、夜を待ち、光源を入れて再挑戦です。
他のレンズテストも進めつつ日没を待ったものの、この日(6/12)日没は19:00ちょい前。陽の長い季節となりました・・・橋の点灯はさらに後でした・・・
まずはクロスフィルター効果のチェックを。
露光2.5秒。川面の具合も程良く流れる時間です。次は場所を移動して、ようやっとフィルター効果の比較撮影です。
まずはノーマル状態。
改めて、トイレンズとしては十分な絵を出してくれると感心です。
お次はソフトフィルター。
ちょっとだけ、多摩川あたりが霧の倫敦ちっくになりました。
そしてまたクロスフィルター。
今回は日没以降は三脚使用となりましたが、夜間でも賑わった街中であれば高感度設定によりある程度は手持ちで撮影出来そうです。
極く軽量なので、バッグのサイドポケットに常時放り込んでおいても負担にならないでしょうね。
Xマウントフィルターレンズ XM-FL
XM-FL? B(ブラック)/XM-FL? S(シルバー)
焦点距離24mm(35判換算で約37mm)
質量:32g(リアキャップ含まず)
外形寸法:φ58mmx21mm
フジフィルム Xシリーズの事なら是非レモン社へ。