夏になると、出ますよねぇ。汗とか蚊とかボーナスとか幽霊とか。まぁ幽霊は、気が付かないだけで年中出てるんでしょうけれど、どうにも幽霊絡みのイベント・TVは夏場に集中しがちなのも事実です。
ところで本日7月26日は「幽霊の日」だそうです。なんでも文政8年7月26日、「東海道四谷怪談」初演の日だとか。
レモン社銀座店は教会さんの上で営業してるので、まず(きっと、たぶん)幽霊とは無縁の店舗ではありますが、それでも太陽に向けて写真を撮れば・・・昼間っから幽霊が出ます。通年、出ます。むしろ夜のが出にくい傾向にあります。
そう、写真の世界では「ゴースト」と呼ばれるヤツです。右下に五角形の変な光像が出ているのは、試用したレンズの絞りが5枚羽根だからです。
このゴースト封じの術としては、まずはレンズフードを装着すること。「レンズフードって必要ですか?」と写真初心者さんから聞かれることが度々ありますが、はい、必要なんです。
また、フードのヘリから少しずつ掌をかざし、フードで防ぎ切れていない有害光を遮断するのも有効です。
とはいえ、画面の中に太陽が入っている場合はこれらの手は効きません。各社が発表している、極めて反射率の低いコーティングを施されたレンズであれば、ある程度抑止力が期待できます。「ナノクリ」とか「ナノGI」とか「ZEROコーティング」等々の名前で呼ばれるアレですね。
または。いっそのこと、ゴーストも作品の一部として割り切ってしまうのもアリでしょう。ちなみに、絞り込むほどにゴーストもくっきりとしてきます。少しカメラアングルを変えるだけでもゴーストの出方が変わるので、イメージに合わせてゴーストを取り込むのも一興かと。昔から漫画やアニメでも、太陽光の演出でゴーストを描き込む手法ってありますもんね。
ところで「幽霊」ですが、昔から落語家さんには「幽霊画」を好む方が多いようで、三遊亭圓朝さん等の立派なコレクションが有名でして、只今東京藝術大学美術館で披露されております。(9月13日まで)
涼をお求めの方、足を運ばれてみるのもよろしいでしょう。