丸の内 de カールツァイス Distagon T* 2/28 ZE

今回はコシナ製のカールツァイス Distagon2/28ZEを試写しました。
絞り開放時の描写は少し軟らかいもののシャープさも持ち合わせた実用的なレンズという印象です。
近距離撮影で絞りを開放にすると、広角レンズでもかなり被写界深度は浅くなり、主題を浮き上がらせることが可能です。私感ですがボケ味がたいへん美しく、絞り込むと描写性が増してくれます。

初秋を感じるようになってきましたが、撮影は8月の上旬で、夏真っ盛りの日に行いました。
使用した機種はキヤノン5DmarkIIです。

F5.6

暗部の色の濁りもなく、描写性能は申し分ありません。

F4

円形絞りの恩恵で背景のボケもキレイです。

F8

画面直ぐ上に太陽があり、ややハレーション気味な写真になってしまいました。

F2.8

開放から1段絞っての撮影。
虚像っぽい感じにボケた後方のビル群。これを面白いと感じるか、変だと感じるか。
評価が分かれるところだと思います。

F2

F5.6

F11

開放でも上記サイズでは十分な性能を有していますが、5.6以上に絞るとシャープさを増し、それ以上の絞り込みは不要に感じます。

F11

周辺光量落ちは認められますが、それほど意識しなくてもいいように思います。

F2

開放での逆光テストです。

F2

開放での被写体の浮かび上がりは見事。シャープネスを抑えたいとさえ感じます。

コンパクトさはありませんので、旅のお供にするならこれを本命のレンズにしたいところです。


【商品情報】

  • PLU:2111011895498
  • 商品名:中古ツァイス ディスタゴン28/2ZE
  • ランク:A
  • 付属品:元箱 取説 F,Rキヤップ フード
  • 売 価:95,000円(税込) ※2015/08/25現在

【商品仕様】

焦点距離
28mm
 
絞り値
f/2~f/22
撮影距離
0.24m~∞
画角(対角線/水平線)
74°/65°
最近接範囲
115mm×174mm
レンズ構成
8 群 10 枚
フィルター
φ58mm
質量
580g(ZE)/500g(ZF.2)
最大径
φ72.2mm(ZE)/φ65mm(ZF.2)
全長(マウントより)
71.2mm(ZE)/68.7mm(ZF.2)
マウント
ZE(キヤノンEF)
ZF.2(CPU付きニコンAi-S)
ZF(ニコンAi-S)