世にナノ一眼と呼ばれるPENTAX Qシリーズも進化を繰り返し、現在は4代目「Q-S1」となりましたが、「PENTAX Q7」からの変更点と云えば
1:動画撮影中のAF機能向上
2:付属ソフトウェア
3:名前とデザイン・・・
大まかにはこんなところでしょうかね。動画撮影をしない方にはQ7でも問題ありませんし、そもそもデザインの問題が大きいのでは?と思っています。何しろ、デザイン変更に伴いホールディング性も変わりますから・・・正式発表前の画像を見た限りでは「Q-S1」のボディ正面の突起に何かしらの秘密があるのでは?と思っていたのですが・・・突起は突起でしたね、はい。Q7はいたって普通のグリップです。
ご覧のサイズなので、普段から鞄に入れておいても負担になりません。
勿論センサーも1:1.7型と小型でして、フルサイズセンサー搭載の高位コンパクトカメラと比較するのもアレなのですが、そもそもQシリーズに手を出す方にはある種の「遊び心」が必要かも知れません。
尚且つQシリーズの隠れ特性として、マウントアダプターを介してDマウント/Cマウント等のシネレンズを楽しめるのも大きな魅力の一つです。事実上、Dマウントレンズを使えるカメラは現状ではQシリーズしかない状況となっています。
今年の夏、8月10日にレモン社秋葉原店が開店しましたが、私も開店当初はよく応援要員として秋葉原勤務をこなしておりましたが・・・暑い真っ盛りの事とて、少しでも身軽になるべく携行するカメラをQ7(私物)にしていました・・・。(秋葉原店開店当初のブログもQ7で撮影しました。)
まずは秋葉原店の近所にある「柳森神社」でスナップ撮影。江戸時代には「椙森神社」「烏森神社」と併せて「江戸三森神社」等と呼ばれていたそうです。
太田道灌によって開かれたとの言い伝えがあるこの神社、ちょっと不思議なことに鳥居を抜けて階段を下りる事になります。そして階段を下りてすぐに目につくのが・・・
何とまあ、ぱんっぱんに膨らんだ狸さんの・・・と思いましたが、これは身籠っている姿の様で・・・♀との事でした。失礼しました・・・安産の御利益があるそうで。
雄狸さんもちゃんと左隣におりました。おりましたがしかし、どうにも乳房が気になります・・・
信仰の対象になるくらいの狸ですから人智を越えてるにしても、ちょっと両性具有的な印象です。
境内を一通り見回すと、狸、狐、竜神、狛犬等々を目にすることができます。そうそう、猫さんも常駐しております。
狐・狸・猫と何やら人を化かす方々がいっぱいの柳森神社、秋葉原へお越しの際は覗いてみて下さい。
と、ここまで全てスタンダードズーム/プログラムAEでの撮影でした。私個人としては、Q7については普段から感度オートに設定しておく事が多いのですが、感度設定の変更が比較的やりやすいカメラだと感じています。
問題なのは液晶モニタで、視認性が悪い・画像拡大率が最高6倍・たいして綺麗に見えない・・・等の不満を感じています。撮影して、拡大して、「あ、こんなもんか・・・」とガッカリして、あとでPCモニタで見ると「何だ、ちゃんとした画が出てるじゃないか」なんて事はしょっちゅうです。ま、可愛いから許してますけれど。
そしてお次はちょっと足を延ばした散歩に持ち出しました。所は「等々力渓谷」、東急等々力駅から徒歩2分と云ったところでしょうか。
鬱蒼と茂る木々を抜けると、「なんでこんな所に?」的にすぐに渓谷となります。そしてそこは・・・藪蚊のパラダイスでした!半袖で激しく後悔しました!この日の殆どの写真が藪蚊を追い払いながらの撮影でした。
この日、バッグ にはミニ三脚を忍ばせておりまして・・・スローシャッターでの撮影を試すのが目的の一つでした。
マンフロット#345なるこのミニ三脚、かつて夜明けの五竜岳でバルブ撮影に使った事もありまして、なかなかの安定性があります。(当時はCanon NewF-1+単焦点レンズで使用)
で、今回スローシャッターで撮影したのがこの画像です。
思ったよりも水位が低かったんですよね・・・
Q7は最低感度がASA100ですが、レンズの最小絞りがF8(!)、そんなワケで内蔵NDフィルターを使いました。初めて使いました。これは高位レンズに内蔵されているもので、「ユニークレンズ」と呼ばれるラインナップには内蔵されていません。
水位は低いものの、台地を大きく削り込んだような渓谷なので「昼なお暗き」と云った風情があります。
遊歩道半ばには不動の滝。役行者さんが修業したとも云われています。
遊歩道の起点~終点まで、地図上で直線にすると500mばかりでしょうか・・・クネクネと歩きつつ、「ちょっとそこまで」と云った時間で遊歩道は終わります。パチパチ撮っているうちに、バッテリーも終わりました。さて、帰りますかね・・・予備バッテリー買おっかな。
書込み等はのんびり、連写能力も極く控えめなカメラなので、おおらかな気分でお使いいただければ、と思います。「絶対に逃せないシャッターチャンスがある!」なんて気負った撮影は、他のカメラに任せましょう。
Qシリーズの特性として挙げさせていただいた「シネレンズ」との相性の良さについては、またいずれゆっくりと書かせていただければと思います。
PENTAX Q7
撮像素子:1/1.7型裏面照射型CMOSセンサー
ボディ寸法:102x58x33.5mm
質量:200g(電池・SDカード含む)
35mm判換算率:約4.6倍
*生産終了となっております。