今回はライカの雄、ズミクロンM5cm/2を試写しました。と、言っても沈胴型です。
沈胴で光学的に状態のいいものは、かなり少なくなってきました。売り手が言うのも変ですが、少々の瑕疵は目をつぶってお求め頂いた方がいいと思います。ライカM9-Pを使いました。
オールドレンズの中では解像度はピカイチですが、現代のレンズとは比べてはいけません。やや眠さがあります。
暗部の描写は好みによりますが、忠実に再現してくれています。
F8まで絞り込むとカチッとした描写ですが、太陽周辺のグラデーションに柔らかさが感じられます。
今回は人が少なかったので、少し引いての撮影を行いました。お蔭で、空気感を映し込むことができたかと思います。
カメラ側で画像の最適化が行われるのでしょうね。開放でも眠い描写にはなりません。
また、F5.6とF11も大きな違いがありませんので、ISOを自由に設定できるデジタルですが、手振補正がありませんので、絞りを開いて撮ってもいいと思います。
思った以上に周辺の光量落ちがありません。これはスゴいです。
最後は開放での一枚。レンジファインダーのサガで寄れませんが、前ボケを生かせばその欠点を十分に補ってくれます。