関東地方は天候に恵まれたシルバーウィークでしたが、「秋に三日の晴れ間無し」等とも云われるように、晴れたり降ったりの繰り返しですね。幸いにも、9月27日「中秋の名月」は夜には観月できる程度に回復してくれました。
ちなみに来年は9月15日が旧暦8月15日にあたるそうです。12日もずれるの?とお思いの方もいらっしゃいましょうが、何せ、旧暦は月の運行を基にして組み上げた暦(太陽の運行とも擦り合わせつつ)なので仕方がありません。
前提条件として月の運行周期が約29.5日、そしてこのまま12ヶ月経過すると1年は354日・・・あれれ、短いってば、と云う事になりますね。
そこで旧暦(太陽太陰歴)では3年に1回くらい、「閏○月」なる閏月を挿入する事で1年13か月とし、太陽周期との誤差を調整していたわけです。どうも、世界中で太古の昔から「19年に7回挿入するとOK」と経験的に知られていたようですね。(厳格に月齢に基づいた陰暦を遵守する世界-例えばイスラム歴では我々の太陽暦世界よりも暦の進行が早かったりします)
年間の農耕スケジュールの作成、と云った問題に関しては太陽暦を考慮せざるを得ないのでしょうが、海運・漁業、軍事・物流を含めた夜の移動、はたまた泥棒なんかには月の運行は無視できない影響があったと思います。月末月初は必ず新月の頃、毎月15日が満月と判っていれば、月明かりが問題となる夜の活動、潮の干満が重要な漁業等もスケジュールし易かったのでしょう。
なんであれ、旧暦8月15日は既に秋です。皆様も体調管理にはお気を付け下さいませ。?