ニコンAF-Sレンズでかねてより憧れの対象だった 35/1.4です。ナノクリスタルコートレンズです。
レモン社でも中古ではなかなか入荷しない人気レンズ、今回このレンズを試す機会に恵まれて、ハッピーです。
以前に、こちらのレンズ試しに覗いて見たことはあるのですが、実写は今回が初めてです。
作りの良さと操作性の良さは、触っただけでも実感できるほどでした。
実写結果を眺めると、改めてアウトフォーカスの軟らかさが際立っていると感じました。ボケ量も大きくフルサイズ機ならクロップ機構を使って、50mmレンズとしての雰囲気作りが出来そうです。
今回は、クリスマスにむけてイルミネーションに彩られたスポットを訪ねました。ただ、撮影に際して、このレンズが開放絞り値が 1.4 ですので、手持ち撮影で挑みました。普通はフルサイズ高画素機種では、微ブレが敵になるので夜景を手持ちスナップなどしません。
でも、プロのためだけのレンズにしたくないと思いました。
拡大表示すれば、さすがにピンの甘さと若干のノイズを感じますが、なかなかいけますよ。像の流れや四隅のハロ、コマも感じられません。
さすが広角短焦点のフラッグシップです。
1/40の手持ち!ぎりです。歩く人に残像が出るくらいです。でも、画面全体の彩りでブレはごまかせます。D750とレンズのホールドバランスが良く、ブレ難いとも感じました。
色の彩度と再現性の正確さは、やはりニコンらしいです。明部は見た目に近い色再現です。
恵比寿ガーデンプレイス3連発です。イルミネーションの人気スポットですから、人の往来が多く、とても三脚など立てて構えられません。邪魔になります。こういうとき、大口径レンズはやる気にさせてくれ、手持ち撮影に挑ませてくれます。
昼間の撮影です。
35mmの広角であっても、ボケが大きいので、クロップを使いAPSサイズ(約50mm画角相当)で切り取りました。ピンが甘いです。近接は使いこなしが難しそうです。
同じくAPSサイズでクロップをかけた2枚です。レンズが1本増えた感覚で、便利です。
上は、太陽を画面に入れてみました。
下は、かなり白飛びがしそうな白壁です。いづれも暗部を潰すことなく再現させています。また、硬くもならずしっとりとさえしています。とても上品な質感描写をするレンズです。
絞り開放から、段階的に絞りを変えて描写をチェック。わずかf2.0に絞るだけで劇的に画面隅が改善されます。もっとも、35mm/1.4を開放で無限遠風景には使いませんが。基本性能も非常に高いレンズで、さらにしっとりしたシャープネスを持つとても奥行きの深い、魅力的なレンズだと感じました。
あとは、おまけ画像です。
仕様表
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ |
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焦点距離 | 35mm |
最大口径比 | 1:1.4 |
レンズ構成 | 7群10枚(非球面レンズ1枚、ナノクリスタルコートあり) |
画角 | 63°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 44°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時: |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ピント合わせ | RF(リアフォーカス)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
撮影距離目盛 | ∞~0.3m、1ft(併記) |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | f/1.4 |
最小絞り | f/16 |
測光方式 | 開放測光 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 67mm(P=0.75mm) |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
寸法 | 約83mm(最大径)×89.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約600g |