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【商品レビュー】Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

今回のブログは、Nikon AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED  のレビューです。

前回に続いての、憧れの最新設計ナノクリスタルコート短焦点レンズです。

20mmf1.8という、大口径超広角レンズですから、近距離撮影のアウトフォーカスとパースの表現力、周辺減光の程度、絞り開放遠景の解像力などがきっとすばらしいと、撮る前から期待してしまいます。

 

Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

 

撮影には、ニコンD700を使用しました。

ホワイトバランスはオート、アクティブDライティングは標準、ヴィネットコントロールも標準設定で撮影しました。元データはリサイズしています。

曇天でしたが、色の再現性はニュートラルな仕上がりで好印象でした。

 

f5.6 1/125 ISO 200 +1.0ステップ

f5.6 1/125 ISO200 +1.0ステップ

 

まずはレンズを上方に振って、超広角レンズならではの構図を。この一枚だけでも、このレンズの歪曲の少なさ、周辺部にまで及ぶ高解像力、ナノクリスタルコートによるハレーションの少なさ、クリアーで抜けの良い画像を実現していることを実感しました。

 

f5.6 1/40 ISO 400

f5.6 1/40 ISO400

もう一枚超広角レンズらしい作例を。

収差の少なさとディテール再現、トーン再現の良さを感じさせます。

 

続いて、開放f値1.8の大口径が超広角レンズでどれくらい後ボケを作るか試します。

f1.8 1/640 ISO 200 

f1.8 1/640 ISO200

f5.6 1/80 ISO 200 

f5.6 1/80 ISO200

f8.0 1/40 ISO 200

f8.0 1/40 ISO200

最短撮影距離で、絞り開放f1.8からf5.6そしてf8.0と絞り込みます。

f8.0まで絞っても、最短距離だとこのように背後のボケはまだまだ大きいです。メインの被写体に大胆に近付いて、大胆に絞り込んで丁度良くピントがまとまります。被写体にピントが来てなお且つパースによるデフォルメが効いて、ユニークな表現が得られます。

 

僅か20cm引いて撮ると、全体的な説明写真となります。

f8.0 1/30 ISO 200

f8.0 1/30 ISO200

 

正面から撮影して、歪曲収差を確かめます。

f5.6 1/50 ISO 200

f5.6 1.50 ISO200

僅かに、ほんの僅かに上下の水平に歪みを感じます。しかし全体的には非常に優秀で、超広角レンズであることを全く気にさせません。これはいいです。

引き続き歪曲の程度を、数カットご覧ください。

f4.5 1/80 ISO 400

f4.5 1/80 ISO400

f5.6 1/80 ISO 400

f5.6 1/80 ISO400

歪曲収差が少ないと、画面全体に安定感が出て、超広角でも安心レンズを上下に振って撮影出来ます。

コントラストも高く、トーンも豊富でしかもヌケがいいです。

 

 

さて、無限遠の被写体で、絞り開放から撮影していき、周辺光量落ちと解像力を見てみましょう。

 

 

f1.8 1/1000 ISO 200

f1.8 1/1000 ISO200

f2.8 1/400 ISO 200

f2.8 1/400 ISO200

f5.6 1/100 ISO 200

f5.6 1/100 ISO200

f8.0 1/50 ISO 200

f8.0 1/50 ISO200

画面四隅に減光がはっきり出て、絞りによる減光の変化がはっきり判ります。

ですが、絞り開放から解像力が高く驚きます。ハレーションも感じさせません。やはりナノクリスタルコートの効果なのでしょう。曇天のもとねむい感じの眼下のビル群ですが、良くコントラストと色再現をしてくれます。ビルのディテールや造形を細部まで描写しています。真下の交差点の横断歩道の描写を見ますと、滲み無く実に緻密に描写されています。立体感もあります。すごいです。

 

冒頭の続きですが、またアウトフォーカスを活かして撮影してみます。

 

f1.8 1/640 ISO  200 +0.7ステップ

f1.8 1/640 ISO200 +0.7ステップ

絞りを開放にして、最短撮影距離20cmで撮影しています。

手前の花がとても繊細に立体感をもって描写され、そして背景の建物へとなだらかなボケとなって続きます。まさに超広角大口径レンズの世界です。

 

雲の中の太陽を探して、逆光を想定して撮影します。

f5.6 1/400 ISO 400

f5.6 1/400 ISO400

ハレーションの影響は感じられません。建物のタイルのディテールや輪郭、そして暗部がクリアーに描写されています。

 

今回の試用で、このレンズが全ての性能面でとても高いレベルを実現していることが判りました。

大口径であることと、超広角レンズであることが撮影を神経質にさせるようなことがありませんでした。

これはとても驚くべき事だと思います。かってはこのようなレンズを使う時は、開放でのハレーション・周辺光量落ちと解像力低下、アングルによる歪曲などナーバスな点を常に意識していなければなりませんでした。

最新設計と技術の向上の素晴らしさを実感した撮影でした。

 

あとはおまけ画像です。

f1.8 1/125 ISO  400

f1.8 1/125 ISO400

f4.5 1/100 ISO 200

f4.5 1/100 ISO200

 

 

 

仕様表

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ
焦点距離 20mm
最大口径比 1:1.8
レンズ構成 11群13枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)
画角 94°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
70°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせ RF(リアフォーカス)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
撮影距離目盛 ∞~0.2m
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.23倍
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/1.8
最小絞り f/16
測光方式 開放測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 77mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約82.5mm(最大径)×80.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約355g

 


今回もお付き合いいただきまして、有り難うございました。

商品のお問い合わせ・ご質問はレモン社銀座教会店までお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

 

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