商品レビュー:Nikon AI AF Nikkor 28mm f/2.8D

28mmのレンズ(画角)って、どんなイメージでしょうか?
コンデジでも24mmが標準装備されていますので、ちょっと広めだけど狭く感じるのではないでしょうか。

今回は画角74°(FXフォーマット時)の画角を持つニコンAI AF Nikkor 28mm f/2.8D(広角レンズ)の商品レビューです。
前回はMFレンズでしたので、撮り比べになりましたが2本持っての撮影ではありませんので完全な撮り比べになっておりません。何卒、ご容赦下さい。

一般的に28mmは風景写真や建築写真からスナップ、旅行での撮影など、多彩な被写体に対応するスタンダードな広角の画角で、構図のスキルアップにも最適とされています。軽量・コンパクトで、常用レンズとしてもオススメです。

1/5000 F4 ISO200

そもそも撮影開始がかなり遅くなりました。そのせいで逆光テストができませんでしたが、MFレンズよりはゴースト、フレアの発生は抑えられています。

1/4000 F2.8 ISO200

綺麗な円形ボケです。
またコントラストの高い撮影条件でも、暗部が潰れることなく解像度の高さは流石はニコンといったところでしょうか。
厳しい条件下でも狙ったように撮影できます。


1/60 F2.8 ISO200

上記写真は開放F2.8のものです。F4、F5.6でも撮影しましたが、パンフォーカスの広角レンズでも最短撮影に主題を配置すると、被写界深度の深さをあまり感じませんでした。

1/400 F5.6 ISO200

最短撮影距離でF5.6。
中間絞りでの安定した描写は、安心して使えるレンズです。

 

左:F2.8 / 中央:F4 / 右:F5.6

周辺光量落ちはF5.6で目立たなくなります。開放から2段絞ったとこは、鉄板の写りかもしれませんね、昔から。


1/5000 F8 ISO200

絞り過ぎると回折現象に見舞われてしまいますが、レビューですから1枚位は撮っておかないといけませんね。
フレアの影響もありますが、やはり甘くなってしまいました。
オススメはF5.6までですが、F8も作為によっては十分使える描写です。

1/4 F2.8 ISO200

中間リングを使用しての近接撮影。派手にボケ過ぎません。

28mmはF1.4の大口径AFレンズがありましたが、MFレンズ同様F2のレンズも発売して欲しいと感じました。
MFレンズ時代はF2を多用してF2.8は使用したことがありませんでした。堅実な写りのF2.8は必要ですが、ちょっと危ない感じのレンズも魅力あります。




[商品仕様]

焦点距離 28mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 6群6枚
画角 74°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
53°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
42mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
撮影距離目盛 ∞~0.25m、0.85ft(併記)
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.17倍
絞り羽根枚数 7枚
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/22
測光方式 CPU・AI方式のカメラでは開放測光、従来方式のカメラでは絞り込み測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 52mm(P=0.75mm)
マウント ニコンFマウント
マウントアダプターFT1適否 MF
寸法 約65mm(最大径)×44.5mm(長さ:バヨネット基準面からレンズ先端まで)、全長約54mm
質量 約205g