商品レビュー:キヤノンEF-M22mm F2 STM

今回の商品レビューはキヤノンEF-M22mm F2 STMです。

商品の特長としては厚さわずか23.7mm(電源OFF時)、重さ約105gと携帯性に優れ、スナップ写真などに適しています。
また開放F2と明るいので光量の少ない夕暮れや室内など、さまざまなシーンで活躍できそうで、7枚羽根の円形絞りによる丸く美しいボケ味も特長の一つです。
フローティングフォーカス(近距離収差補正機構)採用により、至近の画質向上と、最短撮影距離0.15m・最大撮影倍率0.21倍を実現、マクロ的な表現も魅力です。
オートフォーカスの後、フルタイムマニュアルフォーカス機構が搭載されていて便利です。?

?レビューにはEOS M3を使用しました。

APS-Cサイズと言うこともありボケの量は少なく、溶けない感じは好みの分かれるところです。

絞りによる写りの違い


周辺光量落ちはF5.6で気にならなくなりました。開放ではオールドレンズを思わせるような感じの写りとなります。

周辺光量落ちテスト


太陽をまともに画面に入れて撮影すると白飛びが激しく、ゴーストの発生さえ飛んでしまいがちだったため、木漏れ日を利用して逆光で撮影しました。

逆光テスト(木漏れ日)


以下は、スナップ写真です。

1/500 F2 ISO200

1/40 F2 ISO200

1/800 F2 ISO100

?開放でエッジの効いた写真です。3枚目はMFでないと撮影できませんでした(ボディの性能ですが)。MFではヘリコイドの回す方向に戸惑いが生じます。慣れればなんの問題もないのでしょうが。

1/100 F2.8 ISO200

1/2500 F2.8 ISO200

1/2000 F2.8 ISO200

?F2.8ではビルの反射光(1枚目)、逆光(2枚目)には弱い感じが否めないという印象です。

1/4 F4 ISO200

1/60 F4 ISO500

1/800 F4 ISO100

?F4が一番安定した写りと感じます。

1/20 F5.6 ISO100

1/4000 F5.6 ISO100

F5.6はピンを奥に置けば安定し、近接側に置くと遠景側が程よくボケて遠近感が生まれます。
但し、個人的にはキレイなボケとは感じません。

1/4000 F8 ISO100

1/800 F8 ISO100

1/500 F11 ISO100

?F8、F11は共にアンダー気味に撮影しています。曇っていた割にはコントラストが高く、露出を補正せずにカメラ任せにすると空が飛んでしまうため、青空を意識してのアンダー目の撮影です。

撮影を終えての感想ですが、まだキヤノンさんは本気を出していないなって感じがします。マウントアダプターでフルサイズのレンズを使って下さいというような感じです。

1/13 F4 ISO800

2015年最後の写真は自分が気に入っている場所での撮影です。?

?担当:いりえ(B1)

[基本情報]

  • 型番EF-M222STM
  • 商品コード5985B001AA
  • JANコード4960999-841120
  • 希望小売価格30,000円(税別)

[商品仕様]

画角(水平・垂直・対角線) 54°30'・37°50'・63°30‘
レンズ構成 6群 7枚
絞り羽根枚数 7枚
最小絞り 開放 1:2(鏡筒に表示)
最小 1:22
最短撮影距離 0.15m
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 43mm
最大径×長さ φ60.9 × 23.7 mm(電源OFFでの沈胴時)
質量 105g