1912年、世界初の大量生産カメラとなったベスト・ポケット・コダック(VPK)が発売され世界中の人気を集め、ベスト判単玉カメラであったことから、日本では「ベス単」の愛称で親しまれました。?但し、VPKだけがベス単ではありません。?
日本では高感度フィルムのない大正時代の末期に少しでも高速シャッターを切るためレンズのF値を明るくしようとフード(絞り)を外したところ球面収差による軟焦点描写が得られたことから軟焦点レンズとして独自の人気が出たようです。?
この場合開放F値はF6.8程度で、後にウォーレンサックのプロ用軟焦点レンズの代名詞的存在「ヴェリート」から「●●ヴェリート」と呼ばれるようになったようです。ハッセルブラッドに対してのブロニカのように。?
※球面収差ではなく非点収差かも知れません?
?今回、新入荷しましたベス単は、ご委託者のご厚意により、試写させて頂きました。この場を借りまして、厚く御礼を申し上げます。
画一的に写りすぎるカメラ(レンズ)が世の中に溢れていますが、他人と一味違った描写を求めるのは今も昔も変わりません。?
ボケ描写の美しさやフレアを求めてレモン社にご来店頂く方が多くなっています。流石にヘリヤーやニコラペルシャイドなどの古典レンズを探されている方はいませんし、レモン社でも在庫はありません。?
でもライカのソフトフォーカスレンズタンバールをお求めになられたり、漠然とオールドレンズを探されている方が多いです。M42のレンズは最初のオールドレンズには高い買い物ではありませんし、ご案内したベス単は如何でしょうか。?
[商品情報]
- 商品名:[委託品]コダック ショット社ベス単 86/6.8 M42
- 商品コード:2111011945551
- ランク:AB
- 付属品:なし
- 販売価格:35,000円(税込)※2016/01/16現在
今春の「桜」を撮ってみたくはありませんか。ご注文をお待ち申し上げます。?
撮影にはちょっとしたコツがあります。?ご希望があればご説明致します。?
?尚、ショット社はカール・ツァイス、シュナイダーにレンズ用ガラスを供給していることで知られるメーカーです。?
担当:いりえ(B2)