今回の商品レビューは、パナソニックのLUMIX GM1です。
M4/3規格のレンズ交換式のデジタルカメラです。特長はコンパクトなボディに高機能。
レビューに当たり使用したレンズは、Lumix G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.です。
1、携帯性
本体のサイズ(幅x高さx奥行)は、約98.5x54.9x30.4で、本体+バッテリー+メモリーカードで約204gと、非常にコンパクト。正にレンズ交換が出来るコンパクトデジタルカメラと言えます。
また、マグネシウム素材を本体前面とボディに採用し堅牢性にも長けて、通勤バッグの中に安心していれられそうです。
2、操作性
コンパクトなボディはホールド感を損なうものですが、意外と悪くはないです。その理由は操作ボタンが構えて右に全て配置されているので、左手でしっかりとカメラを固定出来るからです。
WB、露出補正、AF、ドライブモードがホイールの十字に割り当てられ、更にQ.MENUにも機能が割り当てられているので、深いメニュー階層から機能を探す不便さがありません。とても便利です。
各種ボタンは小さいので、手の大きい人には操作し難いと思います。
3、デザイン性
そしてカラバリはオレンジ、ブラック、ホワイト、シルバーの4色。本体前面部を覆う合皮は、使えば使い込むほど自然に馴染んできます。
デジタルカメラではカラバリは重要な要素です。但し、女性をターゲットにするならカラバリを2,3増やしてもいいのではないでしょうか。
4、画像処理
次に多くの方が気にされている画素数ですが、約1,600万画素です。
解像度と感度を両立し、センサー性能を向上させた「16M Live MOSセンサー」を搭載しています。四切やA4サイズのプリントなら充分な画素数です。
これは光を受けるフォトダイオードの面積を拡大することで、高ISO感度でも低ノイズの画像を生み出すだけでなく、広いダイナミックレンジを実現してくれます。即ち、キレイな夜景が撮れると言うことです。
また、デジカメの核である画像処理エンジン(パナソニックの呼称は、ヴィーナスエンジン)も改善され、一層キレイな写真が撮れるようになりました。
使用した感想ですが、白飛びと黒つぶれが抑えられた中での広いダイナミックレンジは、立体感がフィルムのそれよりなくキレイだけど平べったい感じが否めませんでした。
5、画像処理ーノイズ リダクション
ノイズのコントロール範囲を拡張することでノイズを抑えエッジをシャープに描写する「2次元ノイズリダクション」とノイズリダクションを2段階に分けて行うことで細かなノイズまで抑制する「マルチプロセスNR」の2つのノイズリダクション機能があり、高感度でも安心して使うことが出来ます。ISOは拡張機能を使えば125-26500です。
写真はクリックすると大きくなります。
常用的にはISO1600だと思いますが、ISO3200まで甘受できる範囲です。ISO25600もフィルムで最初に発売されたISO1600並みの粒状性があるように感じました。また、低感度では長秒ノイズリダクションの恩恵もあってか、エッジはキレキレですがキレイに仕上がっています。
6、オートフォーカス
オートフォーカスは顔認識、追尾AF、23点、1点、ピンポイントが選べます。
23点は「そこじゃない!」って時が多いのですが、画面タッチで選択出来るのでストレスなく撮影出来ます。またピンポイントはピンポイントを拡大してくれるので、速射性は損なうものの安心して使えます。
総じてAF合致速度は申し分なく、精度も不満がありません。
7、カスタマイズ
作為の反映ですが、クリエイティブコントロールで選べる22種の特殊フィルターは、アーティスティックな効果で撮影者の感性を掻き立ててくれます。
また、カメラが撮影者のイメージに合わせてくれる23種のシーンモードがあります。難しい夜景の撮影も手軽に撮影出来ます。
操作のカスタマイズ(メニューの登録)が出来ますが、設定が不要な方が多いかも知れません。
8、連携機能ほか
Wi-fi機能でスマホへの連携も簡単に行えますので、SNSへの投稿もタイムラグなく行えます。また、フルハイビジョン動画も撮影出来ます。
9、感想
前述した通りレンズが交換出来るコンデジです。
但し、大口径レンズ、長玉レンズ、高倍率ズームレンズを付けるとホールドバランスが悪くなり携帯性も損なってしまいます。お散歩用、通勤途中のスナップ用と割り切って小さいレンズで気軽に毎日使いたいカメラと感じました。
M4/3規格なら他社のレンズも使えますし、マウントアダプターを使ってオールドレンズの写りを楽しむ事も出来ます。
担当:いりえ(B1)