コシナが発売しているZMマウントのツァイスレンズ群。物凄く興味がありましたが価格が高く手を出せなかったと言うのが本音で今回初めて使用します。ヤシコンでカール・ツァイス沼にはまっているので、レビューで使用できるのは幸運です。
今回は広角28mmのビオゴン。このレンズは、8枚の光学エレメントで構成されており、ツァイスの伝統的な対称形設計のレンズ 「ビオゴン」のコンセプトがベースとなっています。
- フルサイズをカバーする余裕のイメージサークル
- ?鮮明でヌケの良い画像をもたらす高度なフレアコントロール
- ?実用上ゼロに近く補正されたディストーション
- ?絞り値に関わらず最小限に抑えられた焦点移動
- ?正確な1/3EVステップの10枚羽根虹彩絞り
- ?非常に正確な距離計連動メカニズム
- ?偏りのない色再現性のためのカラーマッチング
- ?美しい合焦範囲外の描写性能(ボケ味)
[商品状態]
- 商品コード:2111011947982
- 商品種別:中古
- 商品名:ツアイス ビオゴンZM28/2.8(BK)
- ランク:AB+
- 販売価格:75,000円(税込)※2016/02/14現在
- シリアルNo.:1586万台
- 付属品:元箱、取説、FRキャップ
- 状態:鏡胴は使用感がなくキレイです。但し、マウント部にスレが多くレンズの着脱を繰り返した痕が伺えます。
光学系は特に瑕疵がなく、総じてランクAB+相応と判断致します。
テストに当たってはヘリコイド付き(マクロ機能付き)マウントアダプターを介してSONY α7を使用しました。レンジファインダー用レンズの欠点でもある"寄れない"を解消するためです。広角は被写体に寄らないと面白くないですから。
最初の1枚は高架下。光の回りもよく明るい室内感のある撮影場所です。難しい撮影条件ではないので、無難な仕上がりになっています。流石に大口径レンズのような溶けるボケはないものの色を残しての柔らかを感じます。
太陽を街頭で隠しての撮影です。フレア発生は仕方なのない範疇で、上記写真はテストのため太陽を画面中央にして撮影しました。
ヘリコイド付きマウントアダプターの恩恵で、被写体に寄れました。
広く切り取るのも広角レンズの使い方ですが、一方、最短撮影距離が短いので被写体に寄って寄って、そして更に寄るのも広角レンズの使い方の一つです。
F11まで絞ってパンフォーカスでの撮影です。回折現象はカメラがうまく処理してくれるので、フィルム時代と違って絞り込めるのがデジタルのよさでもあります。それでも個人的な趣味で言うと絞込みは避けたい。
最短撮影距離よりも寄っての撮影です。もっと寄りたかったのですが柵がありました。撮影時のマナーは大切です。
絞り開放での逆光テストです。太陽が壊れた感じが表現できています。耐逆光性能が向上しているとはいえ、まともに太陽を捉えるのは避けたいですね。
最後は本レンズの"青"を撮りました。鮮烈な印象です。
手前の木の質感、ビルの窓枠など、解像度は高くメリハリのある写真になります。
新品レンズはありませんが、商品を使用した感想は、
- ヘリコイドの指の係り具合は浅からず、深からずで可もなければ不可でもなく
- 絞りが1/3毎にクリックがあり、ファインダーを覗きながら操作していると、今の絞り値を把握し難かったです
以上です。
担当:いりえ(B2)