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こちらが今回お預かりした委託品です。箱に丁度3本が収納されます
ドイツ製の万年筆メーカーといえばモンブランとペリカンがあまりにも有名ですが、今回は委託品のラミーを紹介いたします。ラミーは1952年にスタートし、LAMY27という万年筆で世界に知れ渡りました。そして今となっては年間600万本以上の筆記具を生産する企業となりましたが、1966年に誕生したラミー2000の登場で独特のスタイルのラミーデザインが誕生したのでした。
そしてこのデザインを手がけたのはドイツ・バウハウスの影響を受けたゲルト・アルフレッド・ミュラー氏で、2つの著名な製品を世に送り出しデザインの教科書にも名を残しています。それが、ブラウンの伝説的なシェーバーSM31とこの筆記具の名品ラミー2000です。その後、ラミー2000は半世紀ものあいだ同じデザインと機能性でラミーデザインの原点を伝える超ロングセラーとなっています。
同じ60年代のモンブランとのボールペン2本ですが、ラミーはアンティーク感がありません
このラミー2000シリーズは1960年の2代目社長のマンフレッド・ラミー氏が就任し、ターニングポイントとしてこの記念碑的に名づけられたそうです。この頃すでに西暦2000年の未来を見込んだデザインがその名の由来だそうですが、現在も時代を感じさせない輝きは現在も全く失われていません。この時代を感じさせない美しさがラミーの魅力であるのでしょう。まさに「いぶし銀」という言葉がこのシリーズの象徴には相応しいと思います。(ちなみに今現在の日本では4色ボールペンが売れ筋商品である様です…)
ラミー2000万年筆の特徴
?ペン先のほとんどが軸本体に収納され、14Kながらもあえてシルバーに色を変えている
?ボディは樹脂とステンレスのコンビで樹脂にヘアライン処理がなされている
?世界で初めてのクリップにスプリングが組み込まれた機能
?ペンキャップが内部の2本のリング式でカチッと止まる(とても可愛い音です)
?専用インクでインク吸入後にペン先を拭き取る事が出来き最後の一滴まで使い切れます
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こちらがまた少し特殊なペン先の裏になります
総合的には、目立ち過ぎず飽きの来なく、一切の無駄を省かれたモダンで美しい書くための道具としては言うことの無いペンですが、このへんでサファリの様な限定色を期待します。明るめなカラーではなく、たとえばボルドーとかダークグリーンなど、2000シリーズのイメージを損なわないカラーなどで、個人的ですが限定品が大好きな日本ではさらなるヒット商品となるのではと思うのですが…
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ペンの色味が変ると、この様になるのかな…というイメージです
?販売価格:20,000-(税込) ランクAB+ 委託品のため1点ものとなります
PLU :2111011974759
万年筆 ニブ/F 21g 13.9cm(筆記時15.3cm)
※ラミー現行品では唯一の吸入式です
ボールペン 16g 13.7cm(ノック式)
ペンシル 0.5mm芯 18.5g 13.8cm
レモン社 銀座教会店 カラサキ