今回はMS-OPTICSのアポクアリア(APOQUALIA)35mm F1.4を試写しました。
ライカMマウントの6bitにも対応しています。
距離計は0.85m~∞に連動し、非連動領域が0.8~約0.55mあります。ミラーレス機で使用する場合、ヘリコイド(マクロ)付きで更に被写体に寄ることができます。
非常にコンパクトな35mm F1.4の大口径レンズを、SONY α7Rで使用しました。
お恥ずかしながら、ピントの位置がズレてしまいました。しかしながら、F5.6以降でのシャープさは見事です。
撮影日は曇天で、コントラストが低くハイライトからシャドー部までの描写が試せなかったのは残念です。色のにじみに嫌味もなく素直な描写を示してくれました。
中間絞りのF5.6。忠実な色再現能力を示してくれました。窓から降り注ぐ微細な光も捉えてくれています。
F2.8で色収差がありますが、それがかえって絵画的な雰囲気をかもし出してくれます。
周辺光量落ちはF8に絞っても上のようにあります。レトロ感があるけど、被写体は鋭いほどの鮮明さを出ています。
35mm判の場合、回折現象がF8またはF11で顕著に出始めますが、本レンズはF8までは問題なく使用(晴天時は要テスト)出来ると思います。
最後は全絞りで円形絞りとなっていますが、念のために撮りました。
点光源がキレイに描写されています。ポートレートでの使用も面白いレンズです。
使用しての感想ですが、操作性は悪いです。先にピントを合わせて絞りを替えるとヘリコイドが一緒に動いてしまいます。
しかし、それを甘受出来るほどの描写性能です。35mmが常用の方は是非お試し頂きたいと存じます。