商品レビュー:ニコンAI AF Nikkor 50mm f/1.4D

今回の商品レビューはニコンの標準レンズ。AI AF Nikkor 50mm f/1.4Dです。GタイプではなくDタイプです。
50mmはデフォルメ効果、パースの圧縮効果もなく目視で見えるままに写ります。
しかし、被写界深度により被写体を浮かび上がらせることが出来ますので、標準=平凡ではありません。

50mm標準レンズ(F11)

とはいえ・・・。

ボディはニコンD810を使用しました。

被写界深度

F8に絞ってもピンを前にすると、かなりボケてくれます。開放F1.4だと完全に溶けてしまいます。

次に、周辺光量落ちです。

周辺光量落ち

?F5.6まで絞り込めば、光量落ちが目立たなくなりますが、快晴時も試したいところです。

F1.4 1/6400 ISO100 with D810

F2 1/1600 ISO100 with D810

F2.8 1/1000 ISO100 with D810

開放F1.4、F2、F2.8で撮った写真ですが、流れますがまずまずのボケ味ではないでしょうか。

F4.5 1/640 ISO100 with D810

F8 1/250 ISO100 with D810

F11 1/5 ISO100 with D810

そして、F4.5、F8、F11の写真です。雲のディテールが残っているのはボディの恩恵かもしれませんが、白飛びしない線の太さを感じます。

F2.8 1/800 ISO100 with D810

ボケのにじみは好みの分かれるところでしょう。色収差がレンズのオールド感を醸し出してくれています(?)。まぁ、痘痕もえくぼと言ったところではないでしょうか。

最後に使用感です。
AF速度はボディ側に依存しますが、モーター音がやや気になります。最近のレンズが静音過ぎるので。
対逆光性能次第(今回は天候不順でテスト出来ず)ですが、1本欲しいレンズと感じました。
APS-Cサイズでの中望遠レンズとしての使用もありですね。


[商品仕様]

焦点距離 50mm
最大口径比 1:1.4
レンズ構成 6群7枚
画角 46°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
31°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
75mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
撮影距離目盛 ∞~0.45m、1.75ft(併記)
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.14倍
絞り羽根枚数 7枚
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/1.4
最小絞り f/16
測光方式 CPU・AI方式のカメラでは開放測光、従来方式のカメラでは絞り込み測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 52mm(P=0.75mm)
マウント ニコンFマウント
マウントアダプターFT1適否 MF
寸法 約64.5mm(最大径)×42.5mm(長さ:バヨネット基準面からレンズ先端まで)、全長約53mm
質量 約230g