今回の商品レビューも雨。
全くのアンラッキーなのか、テスト項目を端折れるラッキーなのかは微妙だったりします。
レビューに使用したレンズはキヤノン EF50mm F1.8 IIでわずか130gという軽量でコンパクトで、更に低価格とコスパの高いレンズです。
レンズ構成は5群6枚と、オーソドックスなレンズ構成でシャープでありかつクセのない自然な描写性能をもち、良好なカラーバランスと相まって、単焦点レンズまたはカメラの入門用として適していると思います。
手ブレを起こさない鉄則としてシャッタースピードは1/焦点距離を意識して室内での撮影を行いました。
床の色は自然光ということもありますが、忠実な再現力です。レモン社内にありますスタジオ728の床を撮影しておりますので、是非、見比べて下さい。
背景にあるサッシでやや目立つ色収差。逆にサッシ感は描写できています。あばたもエクボと言ったところでしょうか。
撮影場所を東京国際フォーラムに移動しています。
開放から約2段絞ったF4の描写です。幻想的な写真を好むなら開放からF2.8で撮影すると面白い感じです。人物撮影で目にピンを合わせて撮ると面白い描写になりそうな感じです。
F2.8でやや遠景を撮影しています。カリッとした感じはなく甘い描写になっています。これは好みの分かれるところではないでしょうか。個人的にはスキな描写です。
背景のビルの滲みに嫌味もなく、ごく自然な描写です。ホワバをオートにして撮影しましたが、ここは曇天でもテストを行うべきでしたね。
F8まで絞ると手ブレの心配がありましたので、F5.6で妥協しました。
暗部の黒つぶれはカメラの性能(EOS 5D)です。
最後に使用しての感想です。
静音がハンパない現代のレンズと比較して音が気になります。
またSTMではないのでちょっとしたピント調整ができないのも使い勝手が悪いイメージです。
しかし、描写はクセがなくやや甘く、ポートレートで試したいレンズと感じました。
[商品仕様]
画角(水平・垂直・対角線) | 40°・27°・46° |
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レンズ構成 | 5群 6枚 |
絞り羽根枚数 | 5枚 |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
フィルター径 | 52mm |
最大径×長さ | φ68.2mm×41mm |
質量 | 130g |
担当:いりえ