オリンパスユーザーの私ですが、オリンパスからは単焦点14mm(35判換算28相当)の単焦点レンズが無いんですよね。BCL-1580なる「グレード高め」のトイレンズはあるんですが・・・で、パナソニックの14mmF2.5を愛用している次第ですが、そんな私には当然ながらこのライカ DGズミルックス15mm/F1.7 ASPH.は気になるレンズなのです。とは云え、35判換算30mmってちょっと微妙かな、とも感じてはいるのですが。
取り敢えずオリンパスPEN-Fに装着してみましたが、レンズ先端の絞りリングは無反応です。まぁ2ダイヤルコントロールが身体に馴染んでいるので、まったく問題ありません。
AFはとても速くほぼ無音。これは「爆速」と呼んで良いレベルでしょう。シャッター半押しと同時に合焦している印象で、気持ち良く撮影できそうな気にさせてくれます。実際にこれほどの速さは要らないにせよ、その気にさせる機材は道具として大変魅力的です。
出勤途中でまずは1枚。
絞りすぎない程度にF5.6で。深い被写界深度の為か、それなりに前後の距離のある状況でありながら、しっかりと画面全体解像してくれています。シャープネスも良好に感じます。
さて。今回のレビュー、晴天の撮影はこれだけです。梅雨入りしましたからねぇ~!
35判換算で30mm相当ですが、最短撮影距離は0.2m。グっと寄ってボカすのも得意です。
絞り構成は7枚羽根の円形虹彩絞り。とても素直なボケを発揮してくれます。
背後の電球のボケ形状も優しく感じられました。
ついつい近距離/開放ボケばかり撮りたくなってしまうものですが、中~遠景も勿論撮影しています。
籐のテーブル、編み目もはっきりと解像していますが前後の窓枠が大変緩~くなっています。
15mm/換算30mm相当とは云えやはり開放はピントが浅いのが判ります・・・はい、先程の花のアップの後、絞りを弄らずそのまま撮影してしまった結果です・・・orz
それと云うのも、歪曲チェックをせんが為、水平/垂直出しに気を取られていたからなのです・・・
まぁ、歪曲は殆ど気にしなくて良いレベルだとお判りいただければ幸いです。
少し絞ってF6.3。シャープネス充分・画面四隅まで見事に解像していますが、それでいてカリカリ感の無い描写をしてくれます。
どんより梅雨空にうんざり・・・なんて方も多いとお察ししますが、日中屋外でガンガン絞り開放を使える有意義な季節だったりもします。(それでも1/8000Sec.シャッターは欲しいですね)
絞り開放ではそれなりに周辺光量落ちが見受けられますが、周辺光量落ちを好む方には「も少し落ちても構わない」レベルなのでは?と感じます。
28mmに近い感覚で使えるので、背後の空の入り込み具合もそこそこワイド。梅雨の曇り空でもトーンを与えやすいかと思います。
も少し遠くの被写体を。
全長290m・全幅41.5mの大型外洋客船「プリンセス・ダイヤモンド」。一体、私の仮の住まいの「メゾン○○」の何十倍あることやら・・・な船体ですが、F6.3でしっかり手前から奥まで解像しています。
曇天の為に今回は耐逆光性をチェックできていませんが、瞬時に合焦・シャープだけど何か優しい表現をしてくれるライカ DGズミルックス15mm/F1.7 ASPH.、広角系単焦点で明るいレンズとして大きな魅力を持っていると実感しました・・・パナ14mmF2.5、手放そっかな。
二股とか不倫報道で賑わう昨今ですが、レンズくらいは二股しても良かですか?
*パナソニック14mmF2.5も軽量コンパクトで大変魅力的ですよ!
担当:松浦
パナソニック
ライカ DGズミルックス15mm/F1.7 ASPH.(品番 H-X015)
レンズ構成:7群9枚(非球面3枚)
絞り構成:7枚羽根・円形虹彩絞り
最小絞り:F16
フィルター径:φ4 6mm
寸法:φ57.5x36mm(レンズ本体のマウント面~先端)
重量:115g
お問い合わせはレモン社 又はナニワオンラインまでどうぞ