今回は1995年に限定復刻されたパーカーデュオフォールドのマンダリン・イエローが入荷しましたので紹介します。当時の限定数は世界10,000本(国内600本)でした。レモン社が万年筆と取り扱う数年前の事です。
このリミテッド・エディションはオリジナルのマンダリン・イエローにできるだけ近い色調を厳選したそうです。サイズ的にはデュオフォールド・シニアがベースとなり、取説を見るとキャップと同軸に同じナンバーが刻印されており、永久保証とのことです。(カメラでは勿論この様は保証は見た事が有りません!!)シニアがベースのサイズといってもわかり辛いと思われ、iPhone6と並べた写真も撮りました。
?特殊な4段重ねになっている元箱、取説(一番下の段にカートリッジインクが…)
iPhone6と並ぶとサイズが分かり易いかと?
入荷したこのマンダリン・イエローは発売より20年以上経ちますが、かなり良いコンディションといえる状態で、伊東屋さんの購入スタンプまであります。それにしても目に鮮やかなイエローです。そして今ではかなり入手困難な状態のコレクターズアイテムとなっております。75、51の様な地味なラインはもう新製品が出ないかもしれませんね.
?シルアルナンバー、サイン入り証明書
?このマンダリン・イエローはもともと創業社(当時の社長)George Safford Parkerが来日した時に七宝焼き(クロワゾネ)に出会い美しい万年筆を作ろうと考え、この真黄色のデュオフォールドを1927年に誕生させたのです。当時は黒一色の万年筆の世界に新風を吹き込んだそうです。
?ところが、このカラーが奇抜な色として受け入れられず、わずか3年で製造が中止となりました。その後に人気が出はじめましたが、当時は人気を先取りしすぎてしまったようです。また、パーカーには通称「ビッグレッド」と呼ばれるオレンジ軸も人気で、万年筆のアイコンの一つとなっています。
ビッグレッドのボールペンと。?
そして,2006年にはマンダリン・イエローと区別のつき難いクロワゾネが販売されたのですが、コレクターたちの間ではマンダリン・イエローとは微妙に色合いが違うなどという意見だ出たそうです。またその翌年にはバンブルビーなる物も出たらしいですが、限定本数が少なかったのか未だに現物を見た事さえありません。(現在は激レア物となっているとか…)
マンダリン・イエローの色気が一番良くわかる写真です。
こちらは軸の刻印がおわかりいただけますでしょうか。
1891年にアメリカで筆記具の製造を開始したパーカーですが、1993年にはジレット社に買収され、2000年にはサンフォードの傘下となり、2009年にはイギリス工場も閉鎖され、現在の生産拠点はフランスなのです。ご存知でしたか?
【商品明細】
ペン先:18金/プラチナプレート
ニブサイズ:M(中字)
機構:カートリッジ/コンバーター 両用式
材質:軸、キャップ/レジン 天冠/18金
長さ:13mm(筆記時:174mm)
重さ:30グラム
当時販売価格:85,000円(税別)
付属品:おそらく当時のもの全て
※こちらの中古はレモン社・銀座店の在庫です(9/10現在)
PLU:2111011998380 ?販売価格:65,000円
担当:カラサキ