ZEISS・Voigtlander レモン社 銀座教会店

商品レビュー:Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM

今回の商品レビューはZeiss C ゾナー T*1.5/50 ZMです。

メーカーのHPを参照しますと、下記の特長を備えたレンズです。

□伝説の名レンズ、Sonnar 5cm F1.5のレンズ構成を継承
□フルサイズをカバーする余裕のイメージサークル
□ 鮮明でヌケの良い画像をもたらす高度なフレアコントロール
□ 実用上ゼロに近く補正されたディストーション
□ 絞り値に関わらず最小限に抑えられた焦点移動
□ 正確な1/3EVステップの10枚羽根虹彩絞り
□ 非常に正確な距離計連動メカニズム
□ 偏りのない色再現性のためのカラーマッチング
□ 美しい合焦範囲外の描写性能(ボケ味)

試写にはソニーα7を使用しました。
Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(1)

コンデジなどはここを撮影しカメラの特長を捉えている場所です。
建物が黒つぶれしなかったのはカメラの恩恵ですが、厳しい斜光では描写が甘くなってしまいます。

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(2)

次に耐逆光性能ですが、特筆すべて点はありませんでした。

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(3)

 

一番無難な順光ではZEISSらしい青で空を表現してくれます。

 

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(4)

夏らしく厳しい太陽を木漏れ日として捉えました。
前ボケもごく自然な感じで描写されています。

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(6)

周辺光量落ちテスト

標準レンズで遠景をそんなに撮るのってのもありますが、お約束の周辺光量落ちのテストです。
F5.6以上絞り込めば画面の中央が落ち着くので、周辺が気にならなくなります。

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(7)

最短撮影と無限遠

同じ撮影場所から最短とインフで撮り分けてみました。
開放時の遠景は流れますしにじみます。無限遠の前ボケは立体感を生かせるように配置すると標準レンズでも面白い写真に仕上げることが出来そうです。
標準レンズの難しさでもある面白さでもありますが。

Zeiss C ゾナー T*1.5/50 ZM(5)

最後は東京駅です。F4での撮影です。これ以上に絞り込めば更に高い解像力を示してくれますが、F4でも十分かと思いました。

最後にレンズの感想ですが、
 ・開放の描写はクセがなく素直な描写
 ・F4以降は解像度が高い
 ・1/3ステップの絞りリングが使い難かった
 ・レンズシェードが別売で高額過ぎる
です。
堅実な描写をしてくれますが、やや面白みがなくコスパを考えると・・・。

 

[主な仕様]

焦点距離

50mm

 

絞り値

f/1.5~f/16

撮影距離

0.9m~∞

画角(対角線/水平線)

46°/38°

最近接範囲

370mm×550mm

レンズ構成

4 群 6 枚

フィルター

46mm

質量

250g

最大径

φ55.6mm

全長(マウントより)

38.2mm

 

距離計連動範囲

 

∞~0.7m

(使用するカメラにより異なる)

 

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