今回は宮崎光学の第三弾としてPerar(ペラール) 24mm F4を試写しました。発売されて日が経ちますので、既に作例は他サイトでご覧頂いているかと存じますが、お付き合い下さい。
今回の試写はライカMを使用しました。
最近のデジカメはHDRにより黒潰れしてしまうところも写ってしまい、立体感を損ねることが多いのに対して、ライカMはフィルムに近い再現をしてくれます。ソニーαシリーズでの作例とは異なると思います。
上記写真は開放での周辺光量落ちも相まって立体感と重厚感があり、個人的には気に入った描写です。
曇天のせいか発色はアンバーのフィルターを使いたくなるような感じですが、湾曲はありますが許容範囲ではないでしょうか。レンズの性能は非常に優れています。
1段以上絞れば広角24mmとは感じないほどごく自然な描写だと思います。
開放F4ではΦ35%の外で性能低下と周辺光量の低下を宮崎さんは欠点とされていますが、写真を楽しむ場合はペラール4/24の味かと思います。F5.6-F11までの優れた描写と宮崎さんは評価されていますが本レンズは開放での使用をオススメ致します。
カメラとその設定に大きく影響されますが、低照度での再現力は弱いように思いましたが、低照度の光源の描写は見事です。
開放でも絞っても周辺光量落ちに変わりはありませんでした。
明暗比の高い撮影です。上の写真の雲の階調はよく表現されています。
また下の写真の木目調のフローリングも同様です。
上記写真で右側のビルの発色(紫色?)が気になります。
有楽町で試写する時は必ず撮影する東京駅の天井です。
この写真もそうですがオールドレンズの描写を現代のレンズで体現できます。
最後も意地悪な撮影条件での撮影です。カメラ側での制御(シャッター1/4000オーバー)がなされたようです。F5.6とF8でも撮影しましたが、全体的な描写として開放でのそれが優れていましたので掲載しました。
■レンズ仕様
- レンズ構成:3群3枚(トリプレット)
- 画角:82°
- 絞り:10枚光彩絞り
- フィルター径:19mm
■販売価格(2016/10/31現在)
- シルバーロジウム:69,800円(税込)
- プラチナ:75,800円(税込)
担当:いりえ