今回入荷は委託品です。カツミの9750形のマレー式蒸気機関車です。
9750形は我が国の鉄道院時代の蒸気機関車で、ご覧のように0-6-6-0配置のテンダー機関車です。アメリカのアメリカンロコモティブ社と同じくアメリカのボールドウィン社とドイツのヘンシェル・ウント・ゾーン社から合計54両が1912年(明治45年)に到着しました。
マレー式蒸気機関車とは、二つの動力装置に分かれていて、一つは車体に固定され、もう一つは前部でカーブのとき首を振るようになっています。スイス人技師アナトール・マレーによる考案からこの名前が付けられました。
箱根越え等の急勾配が続く路線には使われましたが、構造が複雑で製造費が高く保守点検のコストがかかることから、日本ではこれ以降マレー型が出ることはなくなりました。
今回入荷の製品は、1970年代のカツミ製(初代9750)の三軸駆動のものです。かつてのプレミアムモデルで他に9750形では珊瑚模型が有名です。
今回の製品は、年代物ではありますが、プロの手でレストアされて、すっかり綺麗によみがえりました。
全塗装、ロッド他転がり調整、走行調整、フロントデッキ修正、バッファー、テンダー側カプラー(取寄せパーツ)等。
流麗なフォルムは鉄道模型ファンを魅了することでしょう。
商品番号 2111012033769 カツミ 9750マレー
付属品 元箱(かなり傷んでいる)
委託品 ランクAB 税込¥70,000
お問い合わせはレモン社銀座店鉄道模型コーナーまたはナニワグループオンラインまで。
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