歴史的な名作とされるクラシックレンズを範とするスタイリングに、現代的設計の光学系を組み合わせた“ヴィンテージライン” の準広角レンズで非球面レンズも採用しています。
本レンズは2回目のレビューです。
メーカーのページを引用しますと、
● 銘玉へのオマージュ
デザインモチーフとして1951年頃に発売された旧西ドイツ製のLマウントレンズ、NOKTON 50mm F1.5の雰囲気を再現。古き良き時代を範とするスタイリングが、レンズを所有欲をそそります。
● 現代的レンズ設計
光学系はデジタルカメラでの使用を考慮し、画面周辺部での色被りを無くすべく新規設計されたもので、フィルム・デジタル双方で良好な画像品質を保ちます。
と、いった特長です。
今回はライカM(TYP240)を使用しました。
最初の一枚は商品レビューでよく撮影しています東京国際フォーラムのB1からです。明暗比の高い撮影条件ですが、明暗部共によく描写されています。
撮影時右肩下がりの撮影になってしまいましたが、水平方向の傾きが気になります。
周辺光量落ちによるものですが、右からの青のグラデーションは、モニター上ではこってり感がありました。撮影後、モニターで確認するとそれほどではなかったです。
快晴だったので青かぶりがあり、やや白がくすんでしまってます。
次に最短側とインフ側の撮り比べです。
今までの写真で、非常に芯のある写真が撮れるレンズと評価致します。
二枚目の写真はPhotoShopで作ったような感じですが、無修正です。
全絞りで試写を行いましたが、均一な画質は得られませんでした。現代がうんだオールドレンズと思えば、って少々無理がありますね。
旧郵便局長室と東京駅の青空の差はピントの位置によるものです。準標準ともいえる35mmではピントの位置は重要ですね。
日陰の白にくすみは少なく、青空と合わせると自然な描写です。
撮影日は日差しも強く日中は寒さも緩和されるほどの陽気でした。夏のような日差しを浴びたビルの体で撮影しました。
【商品仕様】
焦点距離 | 35mm |
口径比 | 1 : 1.7 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 7群9枚 |
画角 | 62° |
絞り羽根枚数 | 10 枚 |
最短撮影距離 | 0.5m |
距離計連動範囲 | ∞~0.7m(カメラにより異なる) |
最大径×全長 | φ53.0×50.9mm |
フィルターサイズ | φ46mm |
重量 | シルバー330g、ブラック238g |
カラー | シルバー(真鍮製) 、ブラック(アルミ製) |
レンズフード | 標準フード付(別売フードLH-9 S/B) |
最後に使用した感想です。
操作性は高く、メリハリのある発色、F1.7という大口径レンズなので、これからの夜間撮影(イルミなど)で使ってみたいレンズです。
周辺光量落ちを、どのように評価するかが購入の決め手になるかも知れません。
以上です。