商品レビュー:カールツァイス ビオゴンT*2.8/25 ZM

今回の商品レビューは、カールツァイスT*2.8/25 ZMです。
試写にはライカM(Typ240)を使用しました。

F5.6

中間絞りまで絞り込むとカチッとした写りになりますので、街頭スナップで時間の要するピント合わせも必要がなくなります。

F8

レンズをやや下方に下げて撮影しましたがディストーションは抑えられないのと、隅田川の川面の湾曲が認められます。
それでも遠景の雲の形が残るのは一流メーカーならではないでしょうか。

F11

更に一段絞りましたが、特筆すべきことはありません。

周辺光量落ち(開放F2.8)

周辺光量落ち(最少絞りF22)

太陽を背にして撮影しました(撮像素子にゴミがありお見苦しい点、お詫び致します)。
どの絞りでも周辺光量落ちには購えずと言ったところです。全絞りで撮影しましたが、改善の傾向があるものの、中央部との差が縮まりませんでした。

F4

清洲橋(F4)

耐逆光性能も他の広角レンズと同様の性能で、優れた描写をするワケではないようです。

開放F2.8

開放での緩い描写を好まれる方には、それが期待できると思います。フォーカスをどこに置くかで作意が変わってきて面白くなります。

萬年橋(最短50cmで撮影)

25mmとは言え、最短側でピントを合わせれば背景はボケてくれますが、中望遠以上のように溶けることはありませんので、被写体を浮かび上がらせるのは難しいですが表現はし易いのかも知れません。

萬年橋(明暗)

日差しが強すぎる日でしたので、画面手前の支柱がつぶれない様にマニュアル露出で撮影しましたが、ハッキリクッキリの影と飛んでしまって質感のない部分を見ると、忠実な描写をしてくれたように思います。

隅田川

太陽に向かって撮影(逆光)すると、超広角に近い画角ですとハレーションという大敵がはだかってきます。画質の低下を余儀なくされていますが、それでも小波が適切に描写されています。

新大橋(F8)

最後は鏡面に写った建物を撮りました。流石に望遠系で撮るべきだとは思いますが、暗部の再現力も捨てたものではなくキチンと描写されています。

【商品仕様】

焦点距離 25mm  
絞り値 f/2.8~f/22
撮影距離 0.5m~∞
画角(対角線/水平線) 82°/72°
最近接範囲 430mm×650mm
レンズ構成 7 群 9 枚
フィルター 46mm
質量 260g
最大径 φ53.0mm
全長(マウントより) 46.6mm
?距離計連動範囲 ?∞~0.7m (使用するカメラにより異なる)

【取扱商品】
【新品】(コシナ) COSINA ZEISS BIOGON T* 2.8/25 ブラック ZM

【新品】(コシナ) COSINA ZEISS BIOGON T* 2.8/25 シルバー ZM

最後に使用した感想です。
シリーズ通してでうが、絞りリングの間隔は細かい露出をする場合はありがたいのですが、乱暴に言えばRAWで撮ってしまえは撮影後に何とでもできる範囲なので必要ではない場合もあります。
また、フードの別売りは勘弁してほしいです。
以上です。

担当:いりえ