今回の商品レビューはロモグラフィーのルサール(New Russar+)20mm F5.6です。
マウントはL39(ライカLマウント)です。1958年にゼニット社より発売されたルサールレンズを現代に復刻させました。
レビューにあたりソニーα7を使用しました。
1、商品仕様
- 焦点距離: 20mm
- 絞り: f/5.6 - f/22
- 最小イメージサークル: 44mm
- 撮影画角: 94°
- フランジバック: 27.8mm (ライカM マウント)
- M マウントフレームライン: 28mm
- 最短撮影距離: 0.5m
- フィルタ径: 49mm
- 収差: ~ 0.09 %
- レンズ寸法: L 35mm, W 35mm, H 55mm
- 重量: 98g
※ロモグラフィー・ホームページの情報を転記しました
2、周辺光量落ち
絞り込めば絞り込むほどに光量落ちする面白いレンズです。開放だけではなく絞りを変えると色々楽しませてくれます。
開放でもシャープな写りです。
3、耐逆光
20mmという超広角レンズなので、耐逆光性能は気になるところかも知れませんが、そもそも1958年のレンズを復刻させたワケですから、そこは期待してはいけないと思いました。
晴れてはいたものの雲が多く直接太陽を撮る機会がありませんでした。但し、このルサールに関してはパープルフリンジを除けばそこそこの性能を有しています。コスパをどのように判断されるかがキーとなります。私の価値観を押しつけることは致しません。個人でご判断下さい。
4、近接撮影
設計がライカLマウントということもあるのでしょうか、最短撮影距離が0.5mと超広角レンズの割には寄れない残念さがあります。
上の写真は絞りを開放にして、レンズのヘリコイドを最短側に設定して撮影しました。欄干は連続なのでどこかにはピントが合うでしょうと言った、ちょっとスナップ的な撮影で、下の写真は開放でレンズのヘリコイドを最短側からピントを合わせての撮影です。
超広角レンズはピント合わせがし難いのですが、本ルサールはピントの山が?み易かったです。
簡単にも難しく言ってもピンぼけ写真です。ピンぼけは受け入れられないかも知れませんが、使い方によっては表現方法の一つにもなると思います。
5、スナップ写真
今回も隅田川下流をテストの場にしました。同じところを撮影した方が比較になり易いと思ったからです。
最後の写真はファインダーを覗かず撮影しました。F8だとパンフォーカス効果を活かして手早くスナップ写真を撮ることができます。
但し、街の中では誤解されないよう、マナーを守って楽しんで下さい。
6、販売について
ロモグラフィージャパン様のご意向で、店頭販売のみになります。
遠方の方はロモグラフィージャパン様のオンラインショップをご利用下さい。
7、感想
使って楽しいレンズです。操作性の悪さまで復刻された感がありますが、それを甘受できるだけのレンズだと思います。
新品の販売本数が少ない(生産本数が少ない)ので、中古を待つなら手に入れるまで時間を要すると思います。
お早めにお求めになった方がいいと思います。