鉄道模型入荷情報 EF63と青大将

 JRの前身、国鉄(JNR)の50年代から60年代にかけて懐かしい画期がありました。横軽(よこかる)でおなじみのEF63とEF58の青大将です。今回は鉄道模型に置き換えて国鉄全盛時代をしのぶことにしました。どちらも鉄道模型の老舗メーカーの天賞堂の製品です。
 横軽は言わずと知れた今はなき信越本線、横川⇔軽井沢間のことです。急峻な碓氷峠が立ちはだかって水平距離にして9.2Kmにして553mの高低差を乗り越えるとてつもなく過酷な条件。最急勾配で67パーミル(1000mで67m上がる)が連続します。1893年(明治26年)よりアプト式(ラックレール)にて開通してやがて電化されたが約40分を要し輸送のネックとなっていました。
 1963年(昭和38年)アプト式が廃止され、新たに新線が完成し、横軽専用の電気機関車EF63がデビュー。1時間定格出力2550Kw、引張力23400kgの最強機関車2両を連結して粘着運転(ふつうの鉄道)いわゆるEF63と協調運転で所要時間20分に短縮された。当時の国鉄が世界に誇れる技術の一つです。
 しかし、1997年(平成9年)北陸新幹線開業時に廃止となりました。経費が運賃の100倍かかることと、安全上の為常に緊張を強いられことを思うと致し方ないと思いますが。


EF63と特急あさま

 左は181系8両編成の先頭車(上野方)は、EF63と連結用に製造されたクハ180です。
当時としては食堂車の無い8両の短い編成は異様な特急でした。編成内容も重量のあるモハユニットを後部の上野方へ、比較的軽いサロを前部の長野方とEF63で押し上げるためです。
 1975年にはEF63と協調運転ができる189系特急電車の登場により、181系の「あさま」は9年で幕を閉じます。

中古品
PLU2111012059509
品名   EF63 1次C型アンテナ
メーカー 天賞堂 2001年モデル
ランク  A
付属品 元箱 取説 付属パーツ類
価格   税込¥165,000


  青大将といっても、ヘビ科のそれではありません。
1956年(昭和31年)11月19ダイヤ改正により生まれた東京⇔大阪間に新たに生まれた特急列車の「はと」「つばめ」のことです。従来のぶどう色からエメラルドグリーン(淡緑5号)
に塗られたEF58機関車と客車を青大将というニックネームがつきました。
 この年、米原⇔京都間が電化され、念願の東海道本線の全線電化が完成した。「もはや戦後ではない」という経済白書が出た年でもあります。
 全線EF58の電気機関車の牽引で東京⇔大阪間、7時間30分に短縮されました。

青大将

 EF58機関車は戦後直ぐ1946年(昭和21年)誕生しました。当初はデッキ付の箱形車体のスタイル、戦後の混乱期の簡易設計のため運転関係者に不評を買ったこともありました。
 1952年(昭和27年)流線型車体に生まれ変わる。旅客用機関車の花形として特急、急行、普通と活躍しました。その流麗なスタイルは長く鉄道ファンの間でゴハチの愛称と共に親しまれてきました。多分、日本型の鉄道模型で一番多く作られたのではないでしょうか。

青大将

中古品
PLU2111012059516
品名  EF58-57 東海道全線電化記念機
メーカー 天賞堂 1996年モデル
ランク A
付属品 元箱 取説 ヘッドマーク
価格  税込¥145,000


レモン社銀座店 鉄道模型コーナー 担当 かなざわ

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