今までレンジファインダー用のZEISSレンズをレビューしましたが、今回はソニーα7用のLOXIA 2/50をレビューします。
ソニーα7用のレンズは3つのカテゴリーに分かれます。
- Batisシリーズ
フルサイズのAFレンズ - Loxiaシリーズ
フルサイズのMFレンズ - Touitシリーズ
APS-CサイズのAFレンズ
※FUJIFILM Xシリーズ用もあります
ボディはα7Sを使用しました。
1、商品仕様
- 焦点距離:50mm
- 絞り値:f/2.0-f/22
- 撮影距離:0.45m-∞
- レンズ構成:4群6枚
- フィルター径:52mm
- 全長:59mm(キャップ類を除く)
- 重量:320g
2、耐逆光テスト
左から開放(F2)、F5.6、F16です(開放での露出オーバーは操作ミスかも知れません)。
デジタルカメラ専用の設計が活きていて、ゴーストやパープルフリンジの発生が抑えられています。
3、周辺光量落ち
全絞りでほぼ変わらない結果でした。上の写真はF8で撮影したものです。
4、解像度
デジタルはのHDR効果(本レビューではOFF)もあり、白飛びや黒つぶれがカバーされキレイな写真が撮れます。
その恩恵は大きなものですが、代わりに遠近感を損なってしまい平面的な感覚に陥ってしまうこともあります。
一枚の写真では判断し難いところがありますが、十分立体的に表現出来ていると思います。
一番手前の木はフィルムだと完全に黒つぶれしていると思います。
5、近接
いつものKITTE内にある旧郵便局長室からの写真です。今回は開放ではなく中間絞りでのテストです。
無限遠では標準レンズでも高い解像度を示してくれました。
6、スナップ
窓越しの柔らかい日差しと床の木目の質感。カメラの設定を変えていないにもかかわらず、今までの写真とはことなる性格を持つレンズと感じました。
春らしい色が目につくようになってきました。気の早い花見も見受けられ、新宿御苑の入園前にアルコールの持ち込みチェックを受けました。
花見にちょうどいい色合いです。青空に映えていました。
白黒モードで撮影しました。金属の質感も悪くはありません。
やはり標準レンズの最短撮影距離は45cm前後がちょうどいい距離感です。レンジファインダー用レンズの「寄れない」のは慣れが必要です。今回は撮影に苦労しませんでした。
7、感想
α7用のZEISSの方がナチュラルな感じがしました。操作感は全く問題なしです。絞りの間隔の長さは慣れてしまいました。
よく写るレンズで不満がないのが不満かも知れません。敢えて買う必要があるのか、コスパを考えてご判断下さい。