今回はセーラー万年筆株式会社が2011年に創立100周年を記念し、それにふさわしい最高級の希少な銘木と言われる島桑(しまくわ)をボディ材質とし全てを国産にこだわった万年筆の入荷案内です。桑材は木目の美しさから、家具や指物などに重用される高級素材です。特に伊豆七島・御蔵島産の桑は独特の風合いから江戸指物の代表的な素材です。この限定1,000本の万年筆が未使用状態で入荷しました!
一世紀となる記念の素晴らしく豪華なセットです
セーラー万年筆というと国産初の万年筆の製造を手がけ100年余リとなりますが、創業社となる阪田久五郎はこの日露戦争後に万年筆と衝撃的な出会いがあり明治44年の広島市呉市に阪田製作所を創業し万年筆に生涯を捧げることとなりました。そして当時の日本では未開発の分野であった万年筆製造にいち早く着手し日本初の14金ペン先を生産し爆発的にヒットました。更にこれも日本初のボール・ポイント・ペンの発売、昭和33年には他社に先駆けカートリッジ万年筆を発売するなど市場の最先端を切り拓いてきました。のちに「島国日本は海を超えて発展しなければ」との思いで社名をセーラー万年筆阪田工場とし錨(いかり)に水兵がまたがっている図柄を作りました。そして昭和35年には社名を現在のセーラー万年筆株式会社に改めました。
尾栓にシリアルナンバーが刻印されブルーインクが…
では今回の島桑の特長を紹介します。クリップはかつてのセーラー製品に使用されていた先端部を蹴り上げた形状にシンボルマークの錨をモチーフに採用。キャップはクリップ真下に100thを囲むように波しぶきをイメージした模様、そして蒔絵作家[大下香仙]による純金粉を使用した蒔絵仕上げとなっています。ペンシースには石川県の日本三大紬の牛首紬を採用、パッケージは漆器で名高い会津塗仕上げとペン本体以外も豪華な仕様です。
プロフィットと比べたペン先はそれほど大きくもない様に見える!?
という事で、こちらを買取をさせて頂いたのは私本人ではありませんが、以前もレモン社では委託で数本お預かりはありました。久しぶりの入荷となり、漆のパッケージを開けてみると第一印象はペン本体がでかいということと、100thのロゴだらけという見た目でした。保証書以外全てが100th仕様なのです。
ボトルインクのラベルも勿論100周年です
実際、木目のペンは軸がすぐ手になじむ様な感触で、おそらく使い込むとさらに変わってくるのだろうと思います。ペン先は21金の大型ですが本体がでかいのでそれほど大型には見えませんでした。そしてこちらは未使用の為、試し書きも見送りましたが自己所有の安いプロフィットとは明らかに違うタッチではないかと想像できる仕上げです。また、キャップは筆記時に尻軸に付かない構造で本体のみでバランスの良い長さに調整されています。
15cmの定規をかなりオーバーするサイズで普通のペンケースには入りません
価格的にはモンブランの149が2本くらい買える高額品ですが、創業当時の万年筆を彷彿させるフォルム他、国産にこだわった100周年にふさわしい見事な万年筆です。
日本製万年筆の歴史に残る名品の一本と言える美しさです!!!
【限定数】1,000本(シアルナンバー入り)
【ペン先】21金、24金メッキ仕上げ、中字
【軸】島桑材(拭き漆仕上げ)
【長さ】162,3mm
【重さ】36,8g
【付属品】100周年オリジナルパッケージ(会津塗り)
牛首紬製オリジナルパンシース
専用クリーニングクロス
オリジナルボトルインク(ブラック)
オリジナルカートリッジインク(5本入り)
小冊子
【発売時希望小売価格】162,000円(税込)
*こちらの商品はナニワオンラインでもご購入ができます
PLU:2111012068228
販売価格:88,000円(税込)
?2017年4月27日現在?
担当:カラサキ