今回の商品レビューはソニーの一眼レフ(α用)交換レンズSonnar T* 135mm F1.8 ZA(SAL135F18Z)です。
ZEISSのZMタイプは何本かレビューを行いましたが、ZAタイプは初めてです。
レビューにあたりカメラはα99(SLT-A99V)を使用しました。
1、商品仕様
- レンズ構成(群-枚):8群11枚
- 画角(35mm判/APS-C判):18゚/12°
- 最小絞り(F値):22
- 絞り羽根(枚):9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離(m):0.72m
- 最大撮影倍率(倍):0.25倍
- フィルター径(mm):77mm
- ADI調光対応:○
- テレコンバーター(1.4x/2.0x):共に×
- 外形寸法 最大径x長さ(mm):88mm×114.5mm
- 質量:約995g
2、耐逆光テスト
テストの日は曇天からのぞいた太陽を撮影しました。開放ではハレーションも発生しましたが、F5.6まで絞ると
大幅な改善が認められF8以降は掲載の写真と変わらないものでした。
開放付近で逆光、すなわちポートレート系では事前のテストが必要になります。F5.6より絞り込む場合は大き
な問題ななさそうです。
3、周辺光量落ち
カメラ側の制御をOFFにして撮影すると、開放では光量落ちが認められますが、F5.6で改善されF8以上に絞り込めば
目視ではわからない程度になります。均一性が高まると共に画質も大きな改善がなされるようです。
これはボディ側のファームウェアによるものと思われます。
4、試写
低コントラスト時の撮影です。赤の発色は派手過ぎずソニーらしくない感じもします。
隅田川テラスでの撮影で遠景は水面です。ザワつき感もなく穏やかなボケ味を出しています。
上が奥手前の手すりにピントを合わせた写真で、下が手前の手すりにピントを合わせた写真です。
総じてボケは癖がなく素直なものです。
強い日差しの中で清洲橋を撮影しました。
1枚目はZMタイプとは違った描写で春らしい青空を描写してくれました。2枚目と3枚目は良く言えば柔らかい青
の描写で、悪く言うとやや眠い感じがします。今まで試写したレンズにはないもので、好意的に受け止める事がで
きました。
フルサイズということの恩恵で壁のザラザラな質感の描写はいいと思います。質感を見ると大きなセンサーのカメラ
が欲しくなってしまいます。
5、感想
とにかく重いレンズです。サンニッパが流行った時代に手持ちでポートレートを撮影しましたが、それほどではありま
せんが重いレンズです。
ぶらりと散歩に使うレンズではないのは当たり前で、使用目的が明確でないと持出難いです。
次に描写ですが、清洲橋の撮影で日差しに負けず青を描写してくれたことに驚きもあり、満足のいく写りでした。
以上です。