今回の商品レビューはMS-OPTICSの超広角レンズPERAR(ペラール)4.5/17です。
4群4枚のレンズ構成のライカMマウントレンズです。レンズキャップ、フード、絞りの操作は既存のレンズと同じです。
そしてテストに使用したボディはソニーα7です。客観性を保つために各種設定はOffまたは初期値に戻しています。
1、逆光テスト
開放と中間絞りのF8ほか全絞りでテストを行いましたが、開放から絞っても絞っても改善されませんでした。
2、周辺光量落ち
耐逆光で想像できたかと思いますが、開放での周辺光量落ちです。開放での撮影の場合、均一性が全くなく、それを逆に活かした撮影を行うと面白いと思います。
3、ディストーション
これはいい意味で期待(?)を裏切られました。超広角レンズで撮影したとは思えないほどです。35mmのレンズで撮影したと見間違う感じです。
4、最短撮影距離
デフォルメが期待できず中途半端な写真になりがちで、修行が必要なくらいです。
ただコントラストは高くメリハリ感は十分です。
5、スナップ写真
隅田川テラスの写真です。
午後から日陰になる右岸を下っていきました。ステージ上にベンチが据え付けられていて、日曜は人気の場所です。
超広角レンズならではのダイナミックさを表現しました。
写真とは関係のない話ですが、耐震補強工事を行った隅田川テラスですが首都高も急いだ方がいいように感じます。
ライカM型レンズをソニーα7にマウントアダプタを介して装着しています。
マウントアダプタの中にはヘリコイド付きのものもあり、こう言った構図になるともっと寄りたくなりますのでヘリコイド付きがあればと思いました。
清洲橋の下を撮りました。青色の鉄骨の描写はまずまずです。ほぼ黒に見えますが、実は青です。
白黒写真にすると周辺光量落ちが雲の白と青空の関係性を壊してしまいます。
WBを電灯に変えての撮影です。カラーだと周辺光量落ちが奥行き感を出してくれます。単に色を落としたのが白黒写真ではありませんね。
ローアングルにすると超広角レンズならではの広がりを感じます。
6、感想
絞りの操作感は・・・。あまり良くありませんが、変更の頻度は高くなく、好みの絞りで一日撮影してもいいくらいです。
オススメは開放からF5.6まで、MS-OPTICSではF8で最高の写りとのことですが、面白いのは開放寄りです。
夜景を撮影していませんが、どのような描写をするのか、撮影された方がいらっしゃいましたら、是非、写真を拝見させて下さい。
以上です。