今回の入荷品のご案内はイタリアのデルタが10年以上前に1750本の限定販売をした今でいうアルファロメオとのコラボ万年筆です。このアルファロメオ社のエンブレムは、最近変更が若干ありましたが、基本は左が赤十字の市章で右の蛇マークがビスコンティ家の家紋だそうです。
デジカメでは再現が難しいボディカラーです
日本では1980年末に空前のバブル期となりますが、それより10年ほど前の1970年代にスーパーカーブームというのがあり当時は小学校の高学年だった私も商店街の抽選で当たったコニカのC35EFで時間があると自転車で近所のスーパーカーを探して撮影してました。当時、小学生の人気はイタリア製でランバボルギーニとフェラーリが圧倒的でしたが、アルファロメオのモントリオールも覚えています。ですが他社と比べるとイタリア色がなんとなく薄く見えた記憶があります。
限定数のシリアルは0327です。
そして紹介させていただくのは更に前の1929年に世に送り出され、最先端であったといわれるスーパーカーではなくスポーツカーのアルファロメオ6C 1750グランスポーツの象徴を細部まで復刻した限定品で、限定本数も1750本の万年筆です。当時このスポーツカーは数々のレースで名を馳せ1930年には公道レースで知られるミッレ・ミリアで史上初の平均100km以上で走破し優勝した当時最先端のスポーツカーでありました。デルタはこの名車に捧げるべくペンにリデザインをしたのです。
未開封のインクは中が確認できず!
この万年筆の特徴としては、ボディはアルファロメオ社公認の特注アルファレッド・レジンを使用しリングには6C 1750グランスポーツのフロントグリル、キャップにタイヤのホイールをモチーフにしたスターリングシルバーの装飾、クリップトップにはルビーの埋め込み(象徴であるフロントライトを表現)。そしてペン先にも18金のロジウム装飾がなされており、中央にアルファロメオのエンブレムが刻印されています。しかし見ればみるほど情熱的で名車の特徴を忠実に再現されている万年筆です
タイヤのホイールがモチーフのキャップトップ
お時間がありましたらレモン社銀座店まで足をお運びいただければ、現物をご覧いただけます。コンディションはAランクに近いAB+ランクです。また今のデルタはペン先が18Kから14Kペン先に変更されていますが18Kのドルチェビータシリーズの中古万年筆なども展示しております。是非、ご来店下さい。もちろん買取も歓迎いたします。
ニブのエンブレムがわかりますか?
ペン先:M/18K
機構:吸入式
長さ:138mm 筆記時/167mm
重さ:41g
発売時定価:120,000円(税別)
付属品:元箱、ケース、取説、未使用ボトルインク
PLUコード:2111012075622
販売価格:54,000円(税込)
*この商品はナニワオンラインでも購入が可能です。
在庫:レモン社 銀座店(6月15日現在)
担当:カラサキ