中古万年筆入荷情報 モンテグラッパ エキストラ1930 タートルブラウン

今回はこのブログでは初めてとなるモンテグラッパ万年筆の入荷情報です。現在、イタリアの万年筆の代表的なメーカーはデルタ、アウロラ、スティピュラのイメージが強く、現在のモンテグラッパは日本国内では知名度がさほど高くはないメーカーかと思われます。ですがなんと1912年にイタリアにバッサノ・デル・グラッパで設立されたブランドであり、グラッパとはこの地域で生まれたお酒の総称とのことで、アウロラより先の1912年の創業であり、イタリアで初の万年筆を製造したメーカーなのです。(ちなみに日本のカメラメーカーのニコンが今年100周年ですので、それより更に数年前となります)その後78年に社名をモンテグラッパとしました。


重いアッシュウッドの木の箱に入っているセットです


外箱のラベルです。シリアルナンバーはありません

そもそもモンテグラッパとはアルプス山脈に属する1775mの山の一つで、イタリアでは最も美しい登り坂を持つ山として知られ手織りイタリア屈指の伝統工芸も盛んな地域であり、装飾品から万年筆まで、技術が活かされているそうです。

高級感がある美しいペン先です

そして1930年代のオリジナルデザインからインスピレーションを受け復刻されたのが、このエキストラ1930なのです。まず店頭での買取時に手にとった外箱に入るこのペンの重量にビックリしました。アッシュウッドという木箱に入った重さがカメラなみの重さなのでした。そして万年筆本体もがモンブラン149の33gに対してなんと41gという堂々たる重さです。これがセルロイドなのかとは思えないズッシリ感ですが、金属部分がスターリングシルバーであり、吸入機構という事での重さなのでありました。外観の美しさだけでなく、手触りと手ごたえを大切にしている万年筆だとは思いますが、試し書きを数回してもバランス以前にやはり自分には重さが気になりました。

キャップトップに創業年の1912の刻印が…

仕上がりはとても美しく書き心地は良く筆記時は数字ほどの重さには感じませんが、普段は20g前後の万年筆を使う自分にはもし入手したとしたらこの重さに慣れるのには時間がかかりそうです。モンブランの149より重い万年筆をお探しのような方には特にお薦めです。そして20万円に近い標準販売価格は若干ですが高めに感じましたが、銀細工の細部までこだわりがありハンドメイド感のある素晴らしい万年筆です。一度、手にとっての試し書きをされては如何でしょうか。

現在、付属品が無いマーブルグリーンも在庫あり(こちらもニブはB)

本体材質:プレシャスセルロイド、スターリングシルバー
ペン先:18金 文字幅:B(太字)
機構:吸入式
サイズ:全長141mm(筆記時)152mm
重さ:41g
新品小売価格:194,400円(税込み)
レモン社中古販売価格:77,000円(税込み)

※こちらの中古品は7月20現在の在庫と価格です
お問い合わせはレモン社銀座店まで。
またカメラのナニワオンラインショップもご利用いただけます。
pluコード:2111012075578


担当:レモン社銀座店 カラサキ