ペンタックスブログ第6弾 FA35F2 嵐山渓谷編

今月もペンタックスブログをお伝えします。

今回はFA35㎜F2。またまたフィルム時代のレンズです。

発売当時を思い出すと、90年代の発表のレンズだったのですが、当時はズーム全盛時代の始まり。まして広角レンズの広角といわれる画角が28㎜から24㎜に徐々に移行し始めていて、年配のカメラマンさんが『昔は広角といえば35㎜だったんだよ』『えー35㎜が広角なんですか』といわれたぐらいマイナーな画角になっていたレンズをペンタックスがリリースしたのにはびっくりしました。
さらには故秋山正太郎先生がこのレンズをレビューを書かれて、色のりの良さをほめていられて、いつかは使いたい!レンズと思っていました。が、さすがにズーム域の35㎜に触手するのは勇気がいりますが、使ってみて感激。たしかに色のりが抜群でした。ひとつ難点は逆光時のフレア、ゴーストはデジタルレンズに比べると強く出ています。仕方ない。その分上手く使えば一つ上の写真が作れますね。

さあ、今回も東武東上線沿線での1本勝負。タイムリーな紅葉で勝負です。紅葉といえば、紅葉の美しさが京都の嵐山に似ているとのことで嵐山(らんざん)との名前がついた埼玉県嵐山町の嵐山渓谷の紅葉にトライします。(取材日は11/18日、見ごろまで1週間早かったそうです)

まずは東武東上線武蔵嵐山駅で下車です。池袋から急行で約1時間。

その前に、乗換の合間でレンズ描写テスト。デジタルってすぐ見れて便利。

開放

F8

F16

開放のヌケの良さとボケのきれいさはさすが単焦点です。解放ではワクワクした写真になりそうです。

この武蔵嵐山駅はわたしが高校に3年間通った駅でもあります。駅前のパン屋さんで良く食べた、、、うんこんなにさびれてたっけ??

駅前

気を取りなおして初めての嵐山渓谷に向かいましょう

あれ記憶が正しければここはヤオコー(埼玉で人気のスーパー)だったハズ、、、

ヤオコー前

時の流れは残酷ね、、、

思い出にひたってないで先を進みます。

なんて思っていたら、あれ?この風景みたことあるぞ。

デジャブ

どうやら高校生時代に同級生の家があって、この辺りを自転車で通ってたことを思い出したり。

35㎜レンズだと47㎜相当になるので、ペンタックスFA35㎜F2はちょうどいいです。軽いので軽快に撮れますよ。

さて駅から歩いて30分もするとこんな里山風景が

のどかです。

稲刈りも終わって、収穫の時期

田んぼ

レタス

大根

いよいよ山の中に入り、嵐山渓谷です。

嵐山渓谷1

歩いてきた杉林も絵になる

では嵐山渓谷の紅葉と清流槻川をペンタックスFA35㎜F2で撮影しました。

せせらぎと清流槻川

渓谷から見下ろす槻川

嵐山渓谷と槻川紅葉1

嵐山渓谷と槻川紅葉2

嵐山渓谷と槻川紅葉3

嵐山渓谷と槻川紅葉4

絵葉書のようなきれいな写真ですね。

ちょっとありきたりでつまらないと感じれば、行楽地なので人が多い⇒では逆にその人をつかちゃいましょう!

嵐山渓谷と槻川と人1

嵐山渓谷と槻川と人2

どうでしょうか、2番の写真は風景に広がりが協調されています。1番の写真はフレアが強い写真となって通常ではコントラストが低下して使えないのですが、人を入れたことでイメージ写真になりました。どちらの写真も黄金分割を利用して構図作りをしています。人を入れることによってダイナミックさも出るから不思議です。

すすき

お腹もすいてきたので、元来た山道を戻り、昼食にします。

手打ちそば

おいしかった~。解放F2なので暗い店内でもすばやくショット。ペンタックスFA35㎜F2ならどんな条件でもキレイに撮影

酒もうまい!ちなみにペンタックスFA35㎜F2なら最短30㎝。解放で撮ると上の日本酒の写真でみてもらうと後ろのボケがきれい。ピントがあっているところはシャープでぼけているところはしっかりボケる、素晴らしいレンズです。歩道のすみに咲いている花達もショット↓

野草

ばら

最後に地元自慢。教科書にも出てきます、朝日将軍木曽義仲さんは、嵐山町出身です。産湯も残されており源氏になじみの鎌倉街道跡も少々残っています。今後のペンタックスブログでも紹介したいと考えています。

木曽義仲のぼり

では最後に今回のこのレンズのご紹介

ペンタックスFA35㎜F2。レモン社新宿店に1本在庫がございます。¥30,000円でFRキャップ付、ABランクです。

今回もフィルム時代のレンズですが、逆光反逆光に注意すれば、問題ない描写を楽しめます。明るいF2は開けてボケボケ、F16まで絞れば風景でも使えて一挙両得。ズームレンズにはない単焦点レンズの描写をお楽しみください。