諸先輩方とお客様のおかげで「ライカと言えばレモン社」と認知されて30年以上になりますが、フイルムライカを初めて使ってみたいという方には「少し敷居が高いのでは?」と思われているかもかも……。
と言う事で今回「フイルムライカは初めて」って方に向けて「ライカ M3」の使い方についてブログで連載させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します!
……といっても、私自身もライカ初心者なので、先輩方に教えてもらいながら一緒に覚えていけたらと思っています(゜-゜)
ゆくゆくはこのライカM3で撮影し、撮影した写真をブログに掲載することを目標としておりますので、ぜひ皆さんに最後までお付き合いいただければ幸いです!
さて!記念すべき第一回目は
「 M3の各部名称と、その機能について 」
を先輩に教えてもらいました!
今回から使用する新しいほうのM3は銀座店からお借りしました!このブログが完結するまで使わせていただきますのでよろしくお願いいたします。
皆さんがお持ちのライカ、今後購入する予定のライカとは多少形が違う場合もあるかもしれませんが、使い方は一緒です。
わかりやすくするために、M3を4つの面に分けてみました!
必要なところだけ探してみてください!(ストラップをかける部分は背面の中にあります)
* 上から見てみよう!
巻き上げレバー
フィルムの巻き上げと、シャッターチャージを同時に行う機構で、撮影の時は必ず動かす場所ですね!
M3にはシングルストローク(1回巻き)と、ダブルストローク(2回巻き)があるとか!
今使ってるシングルストロークでも、小刻みに巻くことで、2回巻きと同じように使うことも可能だそうです。
シャッターボタン
一番大事な部分!
これを押すとシャッター幕が開き、フィルム面が露光するのよね……。押すのなんだか緊張します(´p`)
フィルムカウンター
自動復元式コマ(フィルム)数計と言うらしいです。
その名の通り、今何コマ目の撮影をしているかが一目瞭然で、それまでのカメラは自分でカウントを0に戻していたらしいんですが、M3は中のスプールを引き抜いてあげるだけで勝手にリセットされます!
忘れっぽい私にはとても助かる機能です(ノ∀`)スゴイ!
巻き戻しノブ
フィルムをパトローネの中に戻すときに使用します。
巻き戻しレバーを倒さずに、これを無理矢理回してしまうと、フィルムが切れちゃうので皆さん気をつけて!!!
巻き上げレバーを動かしている時、ノブの中心にある赤い指標が回転していればちゃんとフィルムが送られています。
シャッタースピードダイヤル
B(バルブ)と、1秒から1000分の1秒までシャッター速度があり、撮影にあわせて自分で回して使います。
シャッターを巻く前でも、後でもセットできます。 (古いM3だと、シャッタースピードの表記が違うかもしれません!注意!この違うのは先輩曰く「大陸系列」と言うんだそうです・・・ナンダ、タイリクッテ、ドコノタイリクダ・・・)
アクセサリーシュー
ビューファインダーや、露出計を装着する時に使用します。
現在のデジタルカメラのように、電子接点が無いので、ストロボ等は乗せないんだとか。そう言われてみれば、接点無い! 全然気がつかなかった…。
* 正面から見てみよう!
巻き戻しレバー
撮影し終わってから、カメラの中でむき出しになっているフィルムを全てパトローネの中に戻すときに使います。
このレバーをRのほうに倒してあげることで、中のロックが解除されて、巻き戻しノブを回してあげるとパトローネの中にフィルムが戻って行きます。
セルフタイマー
巻き上げを行った状態で、セルフタイマーのレバーを下に回し、レバーの下に隠れていた小さな丸いボタンを押してあげるとカウントを開始します。
音が可愛いんですよ♪ジィー・・・チューンって
レンズロックボタン
レンズの着脱時に使用するボタンですね!
最近のレンズ交換式カメラと同じように、押してレンズを回してあげると外すことが出来ます。
ボタンの周りが囲われているのは、間違えて撮影中に押さないようにする壁、だそうです。
ファインダー窓・距離計窓
M3のピントのあわせ方は「二重像合致式」という方法を採用していて、ファインダーをのぞいた時、中心に見える小さな枠が二重像の枠です。
レンズをつけているとき、ファインダーをのぞきながらレンズの距離計リング(ヘリコイド)を動かして、ピントをあわせたい部分の像を合致させてあげると、ピントが合うんです。
……うーん。なんだか難しいこと言ってますね。実際に皆さんもファインダーをのぞいて動かした方がきっと分かりやすいと思いました!
このピント合わせの方法だと、ファインダーの中心でしかピントを合わせる事が出来ないんですって!
撮影時、日の丸構図になりがちだけど、最初は気にしない方がいいって言われました( ̄▽ ̄)/
採光窓
ファインダーを覗いた時に半透明の白いカッコのような枠が見えるかと思うんですが、それが視野枠(ブライトフレーム)といって、それが撮影範囲を示す光の枠になります。
この視野枠をファインダーに表示する為に必要なのがこの採光窓です!ここからの光で視野枠が浮かび上がっているんだって!
試しに指で採光窓をかくして見ると、枠がさっと消えて何も無いファインダーのようになりました。
視野枠切り替えレバー(ブライトフレームセレクトレバー)
M3の視野枠は50mm、90mm、135mmの三種類があり、50mm枠はいつも表示されたままです。
ファインダーを覗いたときに視野枠切り替えレバーを動かすと、90mmと135mmの枠が表示されます。
* 背面から見てみよう!
接眼窓
ファインダーを覗く窓です。
そういえば、カメラを使う人達はみんな右目でこの接眼窓を覗いて、左目で全体の風景を確認しながら撮影をするんだそうです。
正しいライカの構えかた(取り扱い説明書参考)のイラストも右目でした。
(私……いつも左目で覗くんだよなあ……。直した方が良いでしょうかね?)
ストロボ接点・フラッシュ接点
接眼窓の右横に、二つの接点があります。
なんで二つも必要なの?と聞いたところ、稲妻マークは、何回も発光できるようなストロボに使用し、電球マークはM3が製造された当時に多く出回っていた一度だけしか使えないフラッシュバルブ用の接点だそうです。
最近のストロボにはコードがついていないものもあるようですが、もし使いたい場合は、ホットシューコネクターを使ってあげるといいとのこと(´∀`)
しかーし!この接点今使われている接点と規格が違う「ドイツ式」という形。
フラッシュ使いたい時には変換アダプター、通称「ニップル」が必要と教えてくれました。
ニップル・・・ニップルって(*´Д`)
フィルムインジケーター
カメラの中に入れたフィルムのISO感度(ASA)をメモしておくところです。
このメモリ自体はカメラの他の機能と連結しているわけではないので、ホントにただのメモでした。
でも!忘れっぽい私にはとても助かる機能……ってさっきも言った気がします。
ストラップ取り付け環
ライカの独特なネックストラップを取り付ける部分です。
ライカのあのストラップって、取り付けにコツが必要ですが、落とす心配がなくてとっても便利ですよね!今のカメラでも採用してくれたらいいのに……。
* 下から見てみよう!
底蓋掛金(底蓋ロックレバー)
ここを起こして、回してあげると底蓋が開いてフィルムを装填出来るようになります。
開ける前に必ずフィルムが入っていないか確認してくださいね! もしフィルムが入っていたら……恐ろしいですね。
三脚取付ネジ
手持ちで撮影するイメージが強いライカですが、三脚も勿論販売されていますよね!
セルフタイマーと合わせてセルフポートレートや、集合写真に使ったりしたのかな?
※大ネジと小ネジがあるとのこと、ん?
?長くなってしまいましたが、これで一通りライカM3の各部分の名称と、機能について教えてもらいました。
私が普段使っているデジタル一眼レフカメラのように「押したら綺麗に撮れる」なんてことはないですね……すっごい大変そう……。
それぞれがどういう役割を持っているのかを把握して、やっと次のステップに進める感じですね!
既に頭の中ぐちゃぐちゃで、もう忘れそうですが次の回の為にしっかり復習します(゚Д゚≡゚Д゚)
という訳で!(?)
次回の「初心者の為のライカM3の使い方」は 動かしてみよう編 です!
レンズの付け方、フィルムの装填のしかた、距離計の合わせかたなどなど!
実際に撮影するための動かし方を教えてもらいます!
M3で撮影したこと無い私でも、きっと撮影出来るようになると信じて続けていきますので、どうぞ今後もよろしくお願いします!
それではまた次回!
以上
レモン社銀座店ブログ
新宿店では初心者向けのブログですが、銀座店のブログは新宿店とは違うディープさがあります。是非、ご一読下さい。