今回のレモン社新宿店のブログは、新入荷中古品 「ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH(6bit)」
をご紹介します。
現行ライカ広角レンズの中でも、比較的入手しやすい価格設定で、とりわけ軽量コンパクトで以前から試してみたいと思っていました。
開放F値が2.8と明るさ控えめであっても、上位モデルと同じく非球面レンズが採用されていて、廉価モデルの設定ではありません。
旅行先や街中で軽快にスナップショットするために特化された役割を担っているのだと思います。
今回テストするに当たって、「ソニー α7R」を使用したのですが、周辺光量調整をしなかったことと相性に因るものなのか、周辺光量落ちが目立ちました。
限られた時間内での撮影で設定を煮詰めることが出来ず、この点に関しましてはどうかご容赦下さいませ。
では、商品のご紹介です。
レモン社新宿店 中古新入荷「ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH(6bit)」
商品コード:2111020098163
元箱、Rキャップ、フード、フードキャップ、ポーチ付
ランク AB+ ¥200,000-(税込)
鏡胴の絞りリングに僅かですが傷が数箇所認められるものの、全体として綺麗な状態です。
では、作例をご紹介して参ります。
28mmならではのパースを活かして、大型のオブジェを狙いました。
撮ってみてびっくり、トーンの出の良さと立体感再現が素晴らしいです。縛り開放ですので、背景と画面下側がアウトフォーカスとなりました。
こちらもオブジェ的に表現。
やはり絞り開放でいきました。周辺光量低下が認められますが、先に申しましたとおり設定の煮詰めの悪さのせいです。
縦の線に僅かですが、タル型収差がみられます。わずかです。
トーンの出方がライカレンズらしいと感じます。ハイからシャドーに向かうなだらかな階調再現性が、シャープな描写の中にもほんのりと
かなりローキーで表現しました。パースを利用して、光量を落として冬の公園の遊具を寒々とした感じに表しました。
最短撮影距離が、そのままだと70cmと少し物足りず、背景ボケもふんわりという感じではありません。
立体感の再現はとても優れていると思いますが、やはりこのレンズの活躍シーンとしては、街中を躍動的にスナップするものなのだと思いました。
日本の公園ですから、ちょっとかわいらしくなってしまいましたが、こんな感じのスナップをバシバシ撮り歩きたくなるレンズです。
拡大してみるとお分かりいただけると思いますが、すごいシャープネスが再現されています。でもカリカリした感じは控えめですね。
冬の寂しい感じと寒さが、ライカらしい色調で表現に活かされています。
ちょっと前進して寄ると、こんな感じに手前のオブジェと背後のビルの高さが逆転します。
広角レンズならではの遠近感描写を利用して楽しめます。
とにかく軽量コンパクトさが身上のライカ広角レンズでした。
これは常用・携帯レンズとして持ち歩くのに最高のレンズだと思います。
担当:すずき