CONTAX Distagon35/2.8 T*(中古新入荷品)レビュー

今回のレモン社新宿店のブログは、新入荷中古品 「CONTAX Distagon 35/2.8 T*AE レンズ」

をご紹介します。

コンタックスヤシカマウントの35mmレンズというとつい、 Distagon 35/1.4 のことを思い浮かべてしまうのですが、

こちらのレンズを忘れてはいけません。F2.8のこちらの方が大変コンパクトであり、余裕のある開放値設計からくる周辺

光量落ちの少なさが期待出来、常用レンズになり得ると思います。

今回は、マウントアダプターを介してキャノン EOS 5D MarkⅡで試用しました。


それでは、商品のご紹介です。

レモン社新宿店 中古新入荷「CONTAX Distagon 35/2.8 T*AEJ」

・商品コード:2111020099528

・FRキャップ 付き

・ランク AB+ ¥24,000-(税込)


テスト撮影当日は非常に強い風と雨で、近所で雨風を避けながらの撮影となり、満足な被写体を探すことが困難でした。


35mm F8 1/10 ISO 800

高層ビル街と駅を繋ぐ地下通路の入り口からです。風雨から非難してきてまずはパチリ。

広角レンズで狙うに適した奥行き空間です。通路端からの撮影ですが、広角特有のパースと僅かに残る歪曲収差が

良い具合に広がりと奥行きとを演出してくれました(天井はもともとアーチ状で通路も僅かに左カーブしています)。

白が基調の空間ですが、うまく階調が出て陰影が極端にはなりません。



35mm F5.6 1/40 ISO 800 +1.0ステップ

レンズのダイナミックレンジを図りたかったのですが、オーバー補正にしなくても良かったようです。

石柱の表面のタイルの凹凸が強く描写されています。解像力でなくコントラストで鮮鋭さを表現するツァイスらしい特徴です。

タイルの質感が良く出ている感じです。



35mm F2.8 1/8000 ISO 800

開放絞りで逆光テストです。

あいにく曇天で、強い光線状態ではありませんでしたが逆光背景です。

やはりツァイスらしくコントラストの低下は起こりにくく、手前の彫像の暗部は潰れませんでした。



35mm f2.8 1/8000 ISO 800

周辺光量の低下も気にならないレベルに抑えられていて、安心して絞り開放でスナップ出来ます。



35mm F2.8 1/1000 ISO 400

一度、都庁をど真ん中から撮ってみたかったんです。

若干歪曲収差が残っている印象です。ただ、鮮鋭さはやはりたいしたものです。乾いたカリカリさでなく、

しっとりとしたシャープさとでも言えましょうか。建物の壁に立体感を感じさせます。



35mm F2.8 1/400 ISO 400

開放で最短撮影距離40cmでバックのボケ味を試します。以外に芯を残さない柔らかさです。

続けて、F4、F5.6、F8.0 絞りを変化させてみます。


35mm F4 1/125 ISO 400

35mm F5.6 1/100 ISO 400

35mm F8 1/30 ISO 400

ボケ量の変化は穏やかな部類です。

近接撮影するなら、絞り開放オンリーで臨んでみてよい気がしました。


撮影を終えてみて、このコンパクトさなら、常に携帯して持ち歩きたいレンズであると

強く思いました。通勤バッグの中に「ツァイスレンズ」が入っているのであれば、俄然毎日

にやる気(撮影したい気持ち)が沸いてくること間違いなしです。

担当:すずき