今回の散歩は私が写真の専門学校時代に撮影していた場所に行ってきました。
ここを撮影しようと思ったのは、<昔遊んでいた場所が十数年経ってどの様に変化したか、または変わっていないのか。自分の下地となったもの振り返る>という思いを込めて撮影した場所です。
学生の時はペンタックス67Ⅱにモノクロフイルムで撮影しておりましたが、今回はキヤノン50D+タムロンAF28-75/2.8での撮影です。
荒川の支流になる芝川という川沿いを遡っていきます。
自転車で15分程遡ると見沼という場所に出ます。
こちらは埼玉県の小学校4年生の社会で学習する「見沼代用水」という小さな川が流れております。
江戸時代に新田開発の為に作られ、埼玉県行田市付近の利根川より取水されている日本三大農業用水です。更に見沼代用水と芝川とを結ぶ見沼通船堀という閘門式運河(水位の違う河川や運河、水路の間で船を上下させるための装置)があります。こちらは1731年に作られ、閘門式運河では日本最古の部類に入るそうです。
緑が生い茂っていて見えませんが、復元された遺構があります。
小学生の時は周辺を含め整備はされておりませんでした。大事な遺産という事で力を入れ始めたんでしょうか?
横には当時を再現するジオラマも出来ていました。
そのすぐ下では気持ち良さそうに寝っころがっており、奥ではおじさんの後をずっと追っていく三毛さんも
そこからもう少し遡ると、JR武蔵野線が見沼代用水の上を走る場所に出ます。
この場所は全く変わっておらずホッとします。昔から好きな場所なんです。
線路下を通り少し進むと大きな沼地が出てきます。こちらは「芝川第一調節地」という場所で、芝川の洪水防止が目的の調節地だそうです。
小学生の頃はただ広い野原だった記憶しかありませんが、今では野鳥観察の絶好スポットにもなっているみたいです。
そこから先へ進むと「大崎公園」と「見沼自然公園」いう公園があり、大崎公園には小規模ながら動物園と植物園があります。
動物園には良く行ったのですが、植物園の方には行った記憶がありません。今度行ってみます。
見沼自然公園には大きな池に野原や雑木林が広がっています。
ここも以前は開けた場所で池しかありませんでした。
この大きな公園二つを越えた先にあるのが「見沼田んぼ」になります。
まだ苗を植え始めたばかりのようで、植わっている所とそうでない所が見受けられます。夏には辺り一面緑で埋め尽くされて、トンボにカエルやカメ等の生き物がいっぱい溢れています。
今回出会ったのはこちら
ここら辺で戻ろうと思いますが、まだ通っていない道があるのでそちらに進みます。芝川第一調節地までは同じ道なのですが、別の出入り口へと向かいます。
その入り口近くには送電線の鉄塔が建っておりすぐ横を通ります。
迫力があります。(当時を思い出してモノクロで撮影してみました)
鉄塔の横を通り芝川沿いの小さな通路を進みます。今度は芝川の上を通る武蔵野線の線路が有ります。
ここを超えると私の中で一番印象に残っている風景が現れます。
なぜここが印象に残っているのかは分かりませんが、先ず初めにここが思い起こされるのです。
新しいモノは便利で画期的なモノが当たり前で、昔からあるモノは不便な事が多い。ですが昔のモノには原点について考えさせられるという良さが有ります。
レモン社でいえば勿論、カメラやレンズです。簡単に撮れない分、一枚の重みを感じる写真を撮影してみてはいかかでしょうか?
担当:88