前回「ニコンAF DC-NIKKOR 105mm f/2 D」をレビューした際使用した、「ニコンD610」を続けてレビューさせて頂こうと思います。
ニコン D610のカメラ設定は以下の設定。
画質モード:ファイン
画質サイズ:L(6016x4016)
JPEG圧縮:画質優先
撮影モード:A(絞り優先)
ISO感度:オート
ホワイトバランス:オート
注)掲載写真はWEB用にリサイズしています。
使用レンズは前回レビューした「AI AF DC ニッコール 105mmf/2 D」です。
FXフォーマット(フルサイズ)ということもあって、重量感があり安心感もあります。ガシッとした感触が頼もしいですね。散歩写真というよりは、やはり「写真を撮りに行くぞ」という気にさせてくれます。気持ちだけは…。でもフルサイズのファインダーを覗くと、「いい!」と喜びが湧いてきます。
フルサイズならではの諧調再現性を見て行きたいと思います。明部はかなり強い光線でコントラストはかなり強調される状況。白飛びや暗部の潰れが心配ですが、上手く納めてくれますねー。内部処理能力だけではなしに、フルサイズならではの諧調の良さのおかげだと思います。
モノトーンに近い被写体で、どれだけ立体感を感じられるか。柱のリベット?の突起が良いですねー。柱はちゃんと円柱として感じられます。諧調が明部から暗部へと、なだらかに豊かに再現されているからですね。これがうまく再現できないと、丸く見えないんですね。白い板みたいに写っちゃうんです。
露出も良くコントロールしてくれます。灯篭までは10mの撮影距離ですが、フルサイズでは背景のボケも大きめですので、絞りでボケ量をコントロールする幅が広く、表現の幅も広がります。
こちらも諧調再現をテストしてみました。
ううーん、飛ばす潰れずです。いいですねー。
同じように壁面でテスト。
よく見ると、タイルのパターンが明部でも暗部でも、再現されています。ボディの露出コントロールも上手いですね。かなりのコントラストがつくと予想していましたが、マイルドに諧調とコントラストを同居させてくれています。
もう少し寄って、こちらを見る面倒くさそうなその表情を捉えたいところですが、単焦点故に…
でも、単焦点+フルサイズの前ボケは素敵です。期せずして、なにか情緒が漂っている画になりました。
使用した105mmレンズは、街中の何気ないものを撮るのに、使って楽しいレンズでした。ボディが露出を上手くコントロールしてれるのと、フルサイズの諧調再現性が、撮影をとても気楽にしてくれました。
フルサイズ、また欲しくなってきてしまいました。
それでは、また次回をよろしくお願い致します。