今回は富士フィルムX-A2を使って試し撮りしてみました。
発色が大変評判のカメラですので、手にするとつい期待が膨らみます。
コンパクトなボディで、軽さが少し頼りなく感じるのですが、さすがミラーレス機を数多く作ってきたメーカーだけに、操作性は大変気持ち良いものです。操作系がオーソドックスで分かり易く、手に馴染みやすいのです。
パーツの仕上げに手間がかけられているからなのでしょうね。
露出はAEロックを使用して、出来るだけカメラ任せにしてみました。夜景での再現に優れているカメラですので、仕事帰りについ取り出してレンズを向けてしまいます。
使用したレンズは、FUJINON XC16-50mmF3.5-5.6 OIS Ⅱ で、こちらは後日オートマクロ機能のテストを含め、続編として取り上げてレポートさせて頂きます。
いつもフジに感じる色のりの良さです。こと薄暮や明け方の風景では、発色が大変心地
いいです。
ヌケとかコントラストとか解像力とか、頭で考える前に一目で「いい色ー」とつぶやいてしまいます。
明部もいいですが暗部も色が出ていて、とても好印象です。手ブレギリギリの速度で撮影しましたが、雰囲気で何とかごまかしてます。でも、ブレにくいですね。
ここは、あえて暗部の石畳の描写を強調させて頂きたいです。
ブルーの色再現が空からの反射のように映し出されます。
路面のアンジュレーションも暗部の中に描かれていますね。立派です。
ここも空のブルーが印象的です。しっかり雲の濃淡が出ています。
それと木々の緑も鮮やかに描写されていて、プリントする際は色再現に注意して、折角の鮮やか色再現を殺さないようにしたいところです。
ポップカラーのフィルターをかけて遊んでみました。
遊び心ですが、なかなかどうして不自然さがありません。むしろ紫外線の影響をものともせず、被写体の発色に一役買ってくれている印象です。
こちらはダイナミックトーンのフィルターをかけて、不思議な印象の色で再現されました。実際はもっとブルーの落ち着いた色空間だったのですが、石仏や賽銭箱に時間の経過を感じさせる効果を醸し出しています。
最後にまたポップカラーをかけて撮影。
マンションのブラウン系、船舶のブルー、屋根の朱、空色と日陰で色が沈みがちな光線下でも鮮やかな色でよいです。このポップカラー気に入ってしまいました。
富士フィルムの色づくりは、万人がキレイと感じるものだと思います。
フィルム時代では、「写真はレンズで決まる」なるキャッチコピーがありましたが、今はフィルムの役割はデジタルのボディの中身とメーカーのポリシーだと思います。
レモン社のお客様もフジの色を認めていらっしゃる方は多いです。
スペック
有効画素数 1,630万画素
撮像素子 23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS IIセンサー
センサークリーニング 圧電素子による超音波方式
記録メディア SDメモリカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード
レンズマウント FUJIFILM Xマウント
撮影感度 AUTO(ISO6400まで設定可能)ISO200~6400(1/3ステップ)
拡張感度設定 ISO100/12800/25600
測光方式 TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ
露出制御 プログラムAE/絞り優先AE/シャッタースピード優先AE/マニュアル露出
露出補正 -3.0EV~+3.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV)
手ブレ補正 ブレ補正機能付きレンズで対応
シャッター形式 電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード 1/4秒~1/4000秒(Pモード時) 、30秒~1/4000秒(全モード)
TIME(30秒~1/2秒)、バルブ(最長60分)、
AF方式 インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF)、AF補助光付
液晶モニター 3.0型 3:2アスペクト TFTカラー液晶モニター 約104万ドット
動画 Full HD 1920×1080 60p/30p 連続最大 約14分まで
HD 1280×720 60p/30p 連続最大 約27分まで
ワイヤレス転送部 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル)
入出力端子 USB2.0(High-Speed)
HDMI出力 HDMI Mini端子(Type C)
電源 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)
寸法・質量 (幅)129mm×(高さ)74.9mm×(奥行き)37.2mm
約350g(付属バッテリー、メモリーカード含む)