今回試用したのは、ニコンさんのDXフォーマット高倍率ズーム、AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIです。
35判換算で27-300mm相当をカバーしてくれる、つけっぱなしOKレンズですね。レンズ交換の必要が無ければ、登山や旅行の際に大変便利なうえセンサーダストのリスクも低減出来ると云うのも魅力の一つでしょう。
最短撮影距離はズーム全域で0.5mなので、マクロ効果も期待出来そうだな・・・なんて期待しながら出かけたのは昨日までの晴天とは打って変わってのっぺり曇天の空模様の日となりました。
そんなワケで今回は逆光チェックが出来ませんでした、と先に申し上げます。使用ボディはD7200。
まずは広角端での周辺光量落ち具合を様子見です。
画面端にやや光量落ちが見られますが、F5.6以上で無視出来るレベルとなります。
合焦は画面中央付近ですが、絞り開放ながら手前の枠も必要十分に解像しているようです。
続いて、大雑把にズームの中間域あたりで様子見をしてみましたが。
画面天地の隅っこに光量落ちが出ますが、範囲はとても小さい・・・のですが。背面モニタで既に気になっていたのですが、基画像を見ますと、キッチリ結像しているのはどうやら画面中央~中間部付近のみ!
画面下部の窓枠やら、上部の鉄塔部やらはユルユルの仕上がりとなりました。
厳しいけど、絞り開放だから・・・かな?
ちょいと絞れば、周辺画質も改善するだろうと思いつつ、70mm/F8で撮影したのがこちら。
期待したのですが、画面周辺部はどうにも甘い傾向が残ってしまうようでした・・・中央部付近はちゃんと仕事してくれているんですがねぇ。
以前に某社の高倍率ズームを試した時、望遠端175mmながらも満足できるのは100mm付近までだったなんて事がありました。ひょとしてこの子もそんな傾向なんでしょうか?
飛び道具的な望遠域を持つ事は高倍率レンズの魅力の一つですが、日常的な画角に関してはAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIの方が良好な画質を得られるように思います。
それでも、画面両端をアウトフォーカス部になるようにすると。
ちょっと甘いかな~と思いつつ、ギリギリ許容範囲に入るかなぁ・・・と云った処です。
もっと望遠側では。
近接能力が高いので、「一箇所だけピンが来ればOK」な撮影には十分に対応してくれそうです。マクロ的な距離感の撮影時はボケも良好です。
望遠端200mmでは。
ベンチまで結構な距離がありますので、F5.6でもボケボケとはなりませんが、四隅の甘さは誤魔化せました♪
中央付近の合焦部は実用十分(上出来)な解像力です。
望遠効果の高いレンズなので、ついついD7200の1.3xモードも使いたくなります。なりました。なりますよね?
普通のDXモードで望遠端を。
続きましては、ほぼおなじ位置から1.3xモードを使って。
画質がちょっと甘いのは相変わらずですが、お手軽に超望遠400mmを楽しむには十分、と思っていただけるかどうか。
どちらかと云うと、広角18mmは結構良さげな印象、望遠側でマクロレンズっぽい使い方をしている時はあまり気になりませんでしたが、中間域以上では風景撮影には使い方を選ばないと・・・などと感じるレンズでした。手ブレ補正効果に関しては流石に7年前のモデルなので、5軸手ブレ補正に馴染んだ方には「なんとなく効いてるかな」と云った印象を与えそうです。
?NIKON AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
レンズ構成:12群16枚(非球面レンズ×3、EDレンズ×2)
手ブレ補正効果:3.5段(メーカー公表数値)
最短撮影距離:0.5m(ズーム全域)
フィルターサイズ:φ72mm
寸法:φ77×96.5mm
重量:565g
新品購入をご検討中であれば、併せてAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRも検討される事をオススメします。?
お問合わせはレモン社又はナニワオンラインまでどうぞ。
担当:M