今回はニコンの大口径単焦点広角レンズ、AF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gを使ってみました。
開放F値1.8の大口径で全長もメーカー公表値80.5mmと、決して小振りなレンズではありませんが、見た目から受ける印象よりもずっと軽量(330g)です。
広角28mmながらF1.8の大口径と云うことで、それなりにボケが期待できるのですが。ある程度被写体に踏み込まないと中途半端なボケになってしまいがちです。例えばこんな風に・・・
ジワリジワリとカモメに近づきながら数枚撮影し・・・この距離が限界でした。
1mちょい位です。できれば50cm位には接近したかったのですが。
続きましてはしっかり寄って開放あたりをテスト。
こちらのサンタさんはちょっとピントがズレてしまいました。顔を狙った筈ですが足の裏に合焦している模様・・・
開放付近は程良く柔らかくなるだろう、とは想像していましたが、この手の大口径レンズは開放時の周辺光量落ちもよく見受けられる傾向です。光量落ちは好みによるとは思いますが・・・
結構大きな光量落ちです。背景にもよりますが、F4程度に絞るとあまり気にならなくなるようです。この時はF3.5でほぼ解消しました。
トイカメラ並みに落ちてくれます。D800をトイカメラと呼ぶ勇気はありませんが。
背景との距離が大きいもので、何がなんだか判らない位にボケてくれました。
以前、マイクロフォーサーズ用のDGズミルックス15mmF1.7で同じようなシチュエーション・絞り開放で撮影していますが、流石にフルサイズとマイクロフォーサーズの持ち味の差が現れます。DGズミルックス15mmの開放付近では、も少し背景が判別できる程度のボケ方だったように思います。AF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gで真似っこしてみると。
多分これくらいのボケ方だったような気が・・・ただしDGズミルックス15mmではこの程度のボケ方で、ちゃんと周辺光量落ちを見せてくれました。こちらはF5.6と云う事で、すっかり均質な露光になっています。
寄ったりボカしたりばかりなので、今度は広角レンズらしくちょい絞り気味で撮影を。開放付近の何処と無く柔らかい描写からガラリと表情を変えてくれます。
あまり絞り過ぎないF5.6でも被写界深度は十分に深く、合焦位置次第でパンフォーカス的な使い方が可能。遠景正面のビルもしっかり描写してくれます。
船体の手前から奥にかけて結構な距離がありますが、全体をしっかりと解像してくれています。ちなみに船名は・・・「飛鳥II」。IIって2回目って意味ですかね?
冒頭でもお話したように、スペックの割には重さが気にならない
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G。気軽な散歩でも本気の撮影でも満足させてくれるレンズだと感じます・・・
だがしかし。折角レンズが重くないのに、カメラが重い!
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
レンズ構成:9群11枚(非球面x2・ナノクリスタルコートあり)
絞り構成:7枚羽 円形絞り
最短撮影距離:0.25m
寸法:φ73×80.5mm(レンズマウント基準面~レンズ先端)
重量:330g
フィルター径:φ67mm
お問合わせはレモン社
又はナニワグループオンラインまで