商品レビュー:SONY Planar T* 85mm F1.4 ZA(SAL85F14Z)

今回の商品レビューはソニーの一眼レフ・デジタルカメラ用のPlanar T* 85mm F1.4ZA(SAL85F14Z)です。
先日α9を発売したソニーの中望遠、大口径、単焦点レンズです。

残念ながらテストにはα900を使用しました。また撮影地は東京・新宿中央公園です。

1、商品仕様

  • レンズ構成:7群8枚
  • 画角:29°(フルサイズ)/19°(APS-C)
  • 最小絞り:F22
  • 絞り羽根:9枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離:0.85m
  • フィルター径:72mm
  • 最大径X長さ(mm):81mm X 75mm
  • 質量(g):約640g
  • 付属品:フード、ケース

2、周辺光量落ち

周辺光量落ち(F11)

絞り込むと周辺光量落ちが目立たなくはなりますが、上記のようにF11まで絞り込んでも均一性は認められませんでした。
テストした日は晴れから梅雨空に変わった日で、撮影の時間は厚い雲に覆われていました。

3、近接と前ボケ

最短ではありませんが近接寄り

前ボケ

共にF5.6での撮影です。中間絞りですがピントが合致したところと外れたところのメリハリは十分で主体が明確にできます。絞りを開放寄りにすれば当然ながらボケ量は増えてトロトロに近い描写になります。

4、最小絞り

最小絞りF22

最小絞りはF22になります。大抵の85mmはF16です。一段なのですがあった良かったと感じる時もあります。カメラ側にNDフィルター効果がえられるのであれば不要な一段ですがあって損はないと思います。

また、フィルター径が72mmも特筆すべき点です。MFレンズの85mm/1.4は72mm径が多かったのですが、AF化されると77mm径になりました。AFの初期玉はその5mmの大きさが影響したのかハレーションが起こりやすくなりハレ切りに苦労したため、AFでの72mmは非常にありがたく感じます。

5、F5.6

F5.6の安定

テストなので開放から一段おきに何箇所で撮影をしましたが、本レンズはF5.6で安定する傾向にありました。カメラの影響かも知れませんので機種を変えてテストを行ってからの結論出しとなります。
突然、F5.6で色が締まります。

6、スナップ

スナップ写真

新宿店の前の道路から撮影しました。
電線など線の細いものに変色があるのが気になります。

7、感想

最近の大口径レンズは重いのですが、約640gあるのにボディが重いのもあり重量を感じませんでした。
天気が悪く青空の青を確認出来なかったのは残念ですが、非掲載写真も踏まえて発色は特にクセもなく素直な描写でした。
ポートレートを撮るなら主レンズになることは間違いありません。


以上です。

担当:みなみ